2018.04.16

砂時計

 Cimg0521_ 熊本大地震から二年経った。前震よりも大きく酷かった本震は本当に凄かった。一年間は必死の暮らしだった。皆そうだったと思う。水、食品その他を求めて毎日自転車でウロウロしていたが「ああ、被災地なんだ」と日々痛感していた。もっと大変な暮らしの方々のこと思うとさらに胸が痛んだ。全国からの温かい支援、励ましには今でも感謝してばかりだ。まだ仮設住宅住まいの方々もおられる。ずっと忘れることはない。経験で学習したことは残りの人生で出会った折々の事柄に生かせたら、と思う。
 
 砂時計を買った。いただきもので三分計はあったが五分計が必要となったのだ。製品はガラス製なので地震でなくても何かの拍子に転倒したリスクを考えてアクリル製の立方体のケースを買った。とりあえずいくらかは安心できる。
 砂時計の色、落ちてゆく砂の色はフレッシュグリーン。これから青葉若葉の季節になるがそういう感じのまばゆい色だ。ピンク、青、黄色もあったが心が動かなかった。この色は元々私の好きな部類の色だ。
 
 アネモネはツインで咲いているがだんだん小さな花になっている。もうすぐ咲く三代目でおしまいではないかとも思われる。玄関先のガクアジサイ、西洋アジサイも花芽を付けた。陽春が来る。そして梅雨にも入って行く。
 時は流れる。時は行く。些細なことに振り回されないようにしよう。生きていて振りかかることのほとんどは些細なこと。大切なものは何か絶えず確認して行こう。そしてやはり、SMILE!


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2018.04.04

電気の話

 Cimg0517_ 昨日の紺侘助ツバキは写真が暗くて可哀想と思い(と言っても撮ったのもアップしたのも私ではあるが)違うアングルで、しかも明るい部屋に移動して撮り直した。筒形の花形態は判らなくなるが上から明るい表情が撮れた。
 
 さて、ツバキとは無関係だがちょっとした電気の話。一ヶ月ばかり前のこと。夕方、突然停電した。思い当たる事柄が無く、ブレーカーも落ちていなかった。ご近所は普通の様子。我が家だけが何故!?電力会社に電話した。しばらくして技術班の方々が来訪、あれこれ点検して結局問題は我が家には無かった。我が家に電気を送りこんでくれている電柱のヒューズが経年の劣化によって切れてしまったということだった。我が家の真ん前の電柱に登って修復作業1時間近く。「済みました」と言われて電気を点けた時はパチパチパチの拍手ものだった。二年前の大地震の時を思い出した。しかしここまで生きてきてこういう事例を聞いたこともなかった。こんなこともあるんだと驚いた。
 
 ツバキと無理やりに関連付けるならば、どちらもショックを受けることだということだ。ツバキの花はサザンカ等のようにハラハラと花弁が散るのではなく、まだきれいな内に突然、花首から落ちる。思いもよらないことは「ええっ!?」ということで大なり小なりにしてもショックだ。世の中の事柄も人生も予期せぬことは多々あり得る。慌てないで対処していこう。そして今年も、SMILE!


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2018.04.03

紺侘助

 Cimg0514_ 調子に乗って、なぜか格安で花屋さん店頭で販売していた紺侘助の苗木を買ってきた。自分で選んでツバキの苗木を買うなど本当に初めてのことだ。ツバキはやがてチャドクガという極彩色の虫被害に遭うからできるなら避けたかった。しかしたぶん接ぎ木の小さなこの苗木になんと小さな花が付いていたので負けてしまった。
 紺というのが付くのはよく分からないが侘助というツバキは茶席に合うツバキだ。私の好きなヤブツバキの系統の筒咲きで小輪咲きだ。直ぐに庭の隅に植えた。二年前の大地震で塀際のトキワマンサクが根元から大きく傾き、元に戻らない。目隠しに植木屋さんが植えてくれたものがかえって目を引くことになっている。この紺侘助が少しでも大きくなってそれをカバーしてくれるかもしれない。
 たった一つの花だったが私はあまり迷わずに切った。この先、バンバン育って沢山咲いてくれるという期待のもとに。そして小さな金属製の水滴に生けた。たった一輪だが存在感がある。一服点てて楽しんでみたい。
 
 一気に初夏のような陽気となっている。春休み中の子どもたちは半袖で走り回って遊んでいる。勢いある季節だ。再び花鋏を持った私はこの勢いに乗って行こうと思う。


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2018.03.31

ハナミズキの花、遂に咲く!

 Cimg0507_Cimg0506_ 我が家の玄関先のハナミズキの花が咲いた。しかもその数を数えるのも大変なくらい沢山だ。市からいただいた苗木を育てていたが、なかなか花が付くことがなかった。しかし昨年、初めて四輪の花を付けてくれた。ただ小さくてショボショボしていて、数日でそれらの花の命も絶えた。努力が間違っていたのか、あるいは何かの相性がよくないのか、はたまた調子に乗って歌ってあげていた私の歌「ハナミズキ」がいけなかったのかまったく判らなかった。昨年は糠よろこびした分ため息をついた。
 
 すると今月のある日、目の高さの位置にハナミズキの蕾を見つけた。そしてそのまま上を見ていくと沢山の蕾があった。目を疑う幸せな光景だった。それから毎日、朝一番に様子を見ることが楽しみでならなかった。やがてその期待に応えてある日の朝、ポンポンポンッと花開いた。次々にそれからは咲いてきた。
 元々の目標通りに我が家のシンボルツリーというものにハナミズキが遂になった。それは植えてから十年目の快挙だった。50cm程の苗木だったのが今では3m近くの丈になった。土壌は砂や石ばかりなので大きくはならないと思うがその方がかえって喜ばしい。ある程度手が入れられるし。
 
 十年目の春に見事に開花したハナミズキ。なんとも幸せな春。これからの春。

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2018.03.28

アネモネの花、咲き続ける

 Cimg0498_ 前回のアネモネの花の続きとなる。両方とも同じような大きさで咲き切ったアネモネはまだ花弁は散る様子もなく元気に咲いている。最初、同じように開いていたアネモネの花鉢で、その二輪を生けてから地植えした。そして今こういうふうになっているが、よく見るとその足元には最初に切った花茎二つの傍にまた二つの蕾が大きく育っている。確かに何個かある中で咲き続けてくれそうな感じの花株を買ってきたのだが、しかしこの花株は代々ツインズを産み出す株であったのだろうか。その次の代もあるのだろうか。とても楽しみになってきた。198円はなんて素敵な楽しみを私に替えてくれたのだろうか。得した気になる。おめでたくも福引引き当てた気にさえなる。

 相変わらず水やりしながらもアネモネの花をブローチにしたいという思いには駆られているが、まあ抑えている。一つ一つ命は芽吹き育っている。一つ一つが愛おしい。一つ一つを言わば猫可愛がりしていて「あなたは可愛い!」と日々誉めそやしているけど、しかしそれは私の本心だ。ずーっと春という季節は頭がボーッとするし好きにはなれなかったが、ここにきて春もいいわねと心から思うようになった。そしてそう思わせる代表格である花。サクラの花がもう今年は舞い始めている。


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2018.03.25

アネモネの花

 Cimg0491_ 先日珍しく安い花鉢をスーパーで見つけて衝動買いしたが咲いていた二輪は摘んで花生けしてしまった。残りを地植えしていたらこのところの陽気でさっさと小さな蕾だったものが次の花を咲かせた。赤のアネモネ、この赤色も可愛いと思う。大体アネモネは花自体がしっかりしていて、さまざまに色があるが色味は深い。このアネモネも摘んでブローチにしていたいという願望に駆られた。昔々から咲いている花を摘んで持ってみたい、髪に挿してみたいという願望は男女ともにあったに違いない。私はエゴだから辛抱したけど、その代りに布花でコサージュやブローチを本当に沢山作った。そしてもちろん身につけていた。最近はそういうことしなくなったなあと思った。別に恥ずかしいとかでもなく機会がなかった。断・捨・離でそういう作品たちも大方捨てた。アネモネの花は可愛い。造花にしても変わらずに可愛い。身につけているだけで元気が出る。
 
 ものを増やすまいと長々に渡って整理していっているのに、陽の下で花を見ていると花買っていろいろ育ててみようかなあと思ってしまった。当然だけど高いものは買えない。チョコレート一枚買えるくらいの花苗との出会いが運命だ。切り花だけでなくこれからは店頭の花苗をしかと見ていこう。
 酷い寒さだったこの冬もようやく去り、春は駆け足でやってきている。全国的にサクラ開花が早い。当地は満開、やがて花吹雪の様相。花冷えの日々だ。


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2018.03.21

再び雨の中にサクラ咲く

 Cimg0475_ 今年は全国的にサクラが咲くのが早いようだ。私の行動範囲でもなんと昨日の時点で七分は咲いていた。夕べから雨。私は、もう行かねばと思いデジカメ持って近くのサクラ公園へ。昨年も雨の中のサクラだったが今年もそうなった。ほぼ同じ光景のショットだと思う。
 年重ねて行くにつれて月日の経つのが驚くべき早さになっていると感じていたのだが、昨年ばかりは実に長かった。こうして今年も大好きなサクラ公園のサクラを眺められる幸せに心震えた。昨年は苦しく辛かった。そしてアルフィーの曲「もう一度ここから始めよう」を呪文のように書き連ねていた。本当に自分自身に「頑張ろうぜ~」と歌いかけていた。経ってみると早いとも思えず今年は「はぁ、一年経ったわ」と、ようやくという思いだった。
 
 雨が降っていなかったらたぶん近所の方々、会社の方々が花見の場所取りでビニールシートが沢山敷かれていたに違いない。小さな公園だが四方にサクラの木が植えられており春はそこそこのオアシスとなっている。今年、笑顔で立っている自分が本当に嬉しかった。傘差して写真撮るのも少し大変だったが気が付くと傍にもう一人スマートフォンのカメラでサクラ撮影のお母さんがいた。傘差して一歳児くらいの子どもさんを抱っこしながらの撮影はさらに大変だろうと思ったが、雨に濡れてそのチビちゃんがワーワーと泣き始めた。するとそのお母さんは「うるさい!」とばかり言って続行していた。どちらも大変だけど大人じゃないから「何やってんだー!」というのはあるよね。私はそーっと退散した。雨上がると散り始めになるかと思うが晴れた日にもう一度訪ねてみたい。


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2018.03.15

レンギョウとアネモネ

 Cimg0467_ 我が家の庭には黄色に花咲く樹木と、やはり黄色のラッパスイセンとミニスイセンの花が咲いている。わずかにスプリングスターフラワーが白くちらちらと咲き始めている。ちょっと赤い花が挿し色で欲しいなと思ってスーパーへ行くとポットの花苗でアネモネがあった。赤い花を二輪、しかし下には蕾もニ、三個ある。安かったのでとりあえず買って帰った。さあ植えましょとした時に、ちょっと花生けしようかなと思い、盛りのレンギョウを少しだけ切った。レンギョウはそれこそゴールデンベルで、小さなベルがびっしりと下がっている感じの花だ。わずかな葉の黄緑に映えて心奪われる。元々低木だが我が家はすべての庭木の剪定でベリーショートにしてしまっているため本来レンギョウが持つ奔放に伸び伸びとしている枝が見当たらない。それは残念だったが、小さなアネモネの花苗に咲く花の丈は手のひらの長さ程だ。これを生けるとなると他に花材を添えないならば極めて限られた範囲になる。
 
 染付の器に横と斜め前にレンギョウの枝を挿して、うずくまるようなアネモネを添え生けた。この二輪はまるで双子のように大きさも一緒だったため、半分手前の花に隠して一輪半の感じにした。強い色なのでそれでまずよかったと思う。決して生け花ですと言えるものではないけどレンギョウご紹介という程度のことでアップした。いつか大作でなくても、大きく力強く枝を伸ばすレンギョウをまた生けてみたい。


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2018.03.11

オトメツバキ

 Cimg0452_Cimg0455_Cimg0459_ オトメツバキを摘んだ。この翌日に庭木の薬剤散布に造園さんが来てくれてなんとかセーフ。別に虫除けなので悪いわけではないが花弁や葉が薬でテリテリになるからその前にと盛んに咲いているオトメツバキを摘んだ。花生けしたわけでもなく小さなバケツの中の水へとポンポン入れて家に入ったがふと見るとなかなか楽しい。そのまま手を入れずに写真を撮った。ピンク一色の木でなくて濃いローズ色一色のものもあり、また両方がいろいろな形で絞り状に入ったものもありその変化が楽しい。トップページに採用したのも個性的だと気に入ってのオトメツバキだ。
 それから調子に乗ってきて一枝取り出してバッグの上に乗せてみた。わー可愛いと思った。このままブローチみたいにして付けておきたいとも思った。いかにも八重椿、カメリアといった感じだ。しかし撮影後、バケツに戻した。
 
 ツバキの類は好きだが、しかし毎年毛虫には参る。葉裏にその卵びっしりという年もあった。薬剤散布は「どうぞよろしく!」という感じになる。赤いヤブツバキが最も好きだが我が家にはない。今あるツバキ、サザンカは私よりも先にここに住んでいたものだ。でももう他の樹木は要らない。ここに今あるだけでいい。特にこのオトメツバキは樹形を私が作り上げたということもあって気持ちが入っている。
 乙女、おとめ、オトメって最近聞かない言葉だなあとふと思った。まあどうしてでしょうねえ、こんなにロマンチックな響きの言葉なのに。時代には合っていないのかもしれないけれども。オトメツバキからあれこれ思ってしまう結構ヒマな私だ。


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2018.03.06

サンシュユを生けた

 Cimg0449_ 雨の予報を見て、さらには数日後には庭木の薬剤散布に造園さんが来ることもあり先日のウメ同様「切らなきゃ」という衝動に駆られた。サンシュユが見ごろだ。丈がやや高いがウメほどではないため両腕を伸ばして届く範囲の枝を切った。どうしても長めが都合いいためやや下側から切ることになった。配材は赤やピンクのバラを買いに行くつもりでいたが、やめた。同じような理由で我が家に少しばかりではあるが咲いている白とピンクのツバキを摘んだ。ツバキは背丈も低く、また短い丈で十分なので極めて細い枝であり花鋏でなく手折った。
 花器は重量もあり丈もある陶製の壺にした。中に竹筒を入れて上げ底にしてから剣山を置いてウメの時同様に渡し木をしている。剣山は固定され安心状態になる。器のボリュームに対応するためには枝物にボリュームがなければいけないがサンシュユは葉が無い状態だ。黄金色に輝く小花の満開姿からハルコガネバナの異名も持つサンシュユ。長めに切ってもまだまだであったため上げ底挿し口がよかった。実はサンシュユを切り出す時になんと直ぐ傍でウグイスが鳴いた。きれいで可愛い鳴き声だった。導かれるように鳴き声の方へ行くとどうやら高木のキンモクセイの頂上辺りにいるようだった。春告げ鳥は鳴くわハルコガネバナはあるわで、なんだか小金持ちになるのではという浅ましい気持ちがした。とにかく縁起はよい。
 
 撮り方の工夫も無いが写真は奥行きが出にくい。生け花は幅、高さ、奥行きとあるが奥行きこそが最も大切だ。この生け花も器との力関係のためかなり大きな作品となった。そして奥へと大きく引いている枝と手前に出て浮き上がっている枝との距離、奥行きはとても大きい。生け花はさらに時間性までが入る四次元芸術だ。今この時の花は刻々と命を刻み変化してゆく。こうして書いていて見に行くとツバキはツボミも咲き始め咲いている分は開き切っているだろう。それからまたその時点で新たに整えて行く。生け花の苦労も楽しみもある部分だ。拙い作品ではあるが習作としてアップした。


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2018.03.03

花苗を植える

 Cimg0435_ 医療機関での検査や通院が多く、あれよあれよで三月になった。私は花苗をネット買いした。以前にもそうしたことがあったが驚いたことに丈夫であると思っていた小菊の花苗はすべてが育たない内に枯れ果てた。土壌をもっとしっかりしてあげなければいけなかったのかもしれないし、もしかしたら一時期盛んに出ていたナメクジ被害に遭ったのかもしれないが本当に残念だった。もういいかとネット買いはやめていたがついその気になってしまった。花の名前はソリダスター。昔は無かったが年々輸入花が膨大に増えてくるに従って見知らぬ洋花が生け花にもとても沢山登場することになった。私ももちろんいろいろな花を扱った。今でも、観葉植物と輸入花、洋花の名前を機会があれば名前と姿を照合している。これが私の一番の物忘れ防止策だと思っている。
 
 庭に三株植えたのだが、その写真はあまりにも地面との見極めさえも難しくてアップするのはやめた。夏から秋に黄色いキク科の花のソリダスターが開花予定。宿根草なのでずっと毎年咲いてくれるだろう。調べたりして、ソリダスターを育てていく。生け花では主役ではなく脇役としていい味を出してくれる。私が育てて花生けするのが楽しみだ。
 東北の仲間に本当にパワーをもらった。そしてやはり花を生けていこうと思った。先生たちの作品を拝ませていただくに自分の未熟さ、また現役退いてからの研讃も無く自分自身でも心細い思いがある。しかし花鋏持って花と向き合っていく内にお粗末ながらも以前の自分程度にはなんとか戻れるかもしれない。明るく信じて「花のある生活を・・・」と決めた。


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2018.02.23

梅花小品

 Cimg0424_ 思い立って、私は三段ステップを庭に運び出した。そして梅の枝を何本か切った。白梅はバンと咲いてきているが、紅梅はまだまだ蕾だけであった。両方とも古木で何回かシロアリ被害に遭い処置してもらっているが台風の度に倒れてしまわないかと心配する。なんとか無事にまた今年も花咲かせてくれて嬉しい。しかし先の通りなのでとにかく枝の剪定は極めて短くしてもらっていて、髪で言うとベリーショートだ。ステップ最上段から腕上げて届く範囲もあるが、とにかく枝ぶりを選べるようなことはない。とにかくそれらを家に持って上がった。
 
 軽い竹編みの籠に梅の小品を生けてみた。直径5cm程の黒塗りした竹製のオトシに剣山を入れて動かないように渡し木をして生けた。思うようにはいかなかったが手持ちの素材でもって春呼ぶウメが紅白それぞれに呼応しながら喜びを歌いあげているように生けた。写真は残念ながらバックの白壁に枝の影が写ってしまった。フラッシュ使わないようにして撮ったが何枚撮っても同じだった。それがなければあと少しだけは見られる小品だったかもしれないが、そう思うようにしよう。
 
 私は花の香りは苦手だ。特にゴージャスに濃厚に香り立てて来られると参る。ウメはその点、心地よい。顔を花に近づけるとなんともかすかに上品な香りがする。今回もその香りに癒されながら僅かな時間ではあったが花生けさせてもらった。早春の幸せを感じた。この冬は全国的に厳寒極まっていた。よく耐えて咲いたねと幾重にも感謝したい。もうじきメジロも遊びに来るだろう。紅白のウメ、しっかり元気に長生きしてほしい。


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2018.02.18

ようやく梅が一輪

 Cimg0422_ 毎日見上げていた我が家の紅白の梅の木。今日は久しぶりに好天に恵まれ日差しも暖かった。そして初めて梅の花開花我が家での一番を発見した。白梅でささやかに咲いていた。今日の陽気で硬かった蕾も一気にふくらんできたが咲いたのはこの一輪だけだ。嬉しくなって直ぐにデジカメを取りに家に入った。
 
 相変わらず北陸、東北、北海道などの主に裏日本地域で豪雪や猛吹雪とのニュースが続いている。何か申し訳ないような冬陽に当たりながら確実に冬の終わりを感じた。まだまだ寒の戻りは何回もあるかもしれないが山は越えたのだ。もうその角からわずかに春の姿が見え隠れしている。おいでおいでをしそうになる。
 辛く苦しかった昨年もなんだかんだで明け、それも冬の時期を過ぎてようやく落ち着いた。作り笑いしなくても、もう心から大笑いしている。
 
 昨年思い切って長く会っていなかった方々に会いに旅したことで私は調子に乗った。そうだ、友人たちに会いに行こうとまたまた欲が出た。その勢いで元気もさらに出た。会える時に会いたい人たちと会っておこう。鼻息荒く、さて今年は何処へ!?大体の気持ちは定まっている。さあ、旅心は十分。見上げると梅の花、そして時々その上を飛行機も飛びゆく。


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2018.02.06

凍れる日々の中で

 Cimg0419_ 立春寒波は毎年やって来ているが今年ほど酷い寒さはなかった。そして出口が見えないとまで言われている。全国的なのだがもしかしたら世界的なのかもしれない。冬季オリンピック開催地の韓国で外気がマイナス20℃を超えて屋外での練習は出来ないとのことだった。数日後には開会なのだがどうなるのだろう。そして国内に目を向けると特に裏日本の地域に凄まじい大寒気の連続で異常なまでの積雪となっている。雪おろし作業中での事故は死傷者も多数出ている。そしてそれ以外の地域でも低温や積雪、それによる交通マヒや事故も多い。これからラッシュの受験期になるのに大変だ。私が住むこの南国でもこのところバンバン雪が舞い積もってもいる。今日などは最高気温2℃、最低気温マイナス3℃という雪国並みだ。震えながら過ごしている。
 
 数日前の夕方、雪になるという予報を受け、玄関先のクリスマスローズを摘んだ。葉は霜焼けしていっているし霜や雪で花自体も相当弱ってきている。
 ジャムの空き瓶に水を入れてから水切りしたクリスマスローズをザッと挿した。案外無造作に挿した。そして以前いただいた生花ブーケのラッピング資材を利用して包んだ。丈も高くないが寒さの中に身を縮めている感じにもなった。そして義母が通うデイケアの迎えの方に渡した。暖かい部屋で皆さまで観ていただけたらと思った。我が家にはまた咲くから。
 
 凍れる日々の中で暮らしている。「あらま、寒いわね」と言うには寒すぎる日々だ。今年はまだ梅の蕾も硬い。そんな中で春待つ心は育つ。北陸、東北に過ごしている私の知人たちを思うとやはり根気違うかもとか思う。毎年、春迎える喜びは大きいだろうなあ。


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2018.01.25

スイセンで初生け

  Cimg0417_ 天気予報で「極寒列島」「大暴れん坊将軍(冬将軍)」とか言っていたけど本当に震えあがるような寒さが続いている。この南国で最高気温3℃最低気温マイナス3℃という日になっている。わー北の国だと思っていたら東京では大雪警報、朝の気温マイナス4℃とも言っていたし裏日本や北海道などではさらに記録的な雪や低温となっているようだ。
 
 なぜか沢山あったはずの我が家のスイセンは一部にわずかを残すだけとなってしまった。そしてこのところの寒さでさすがのスイセンも弱り気味。そういえば初生けしていなかったなと思い、なんとかなりそうなスイセンを摘んできて生けた。初生けにしてはずい分遅いのだけれど、今年の初生けには変わりない。我が家のやや弱り気味のスイセンなので思うようにはいかなかったが心こめて生けた。花屋さんで買ってくるとうんとスタイリッシュな花となるはずだけど、それなりの良さと思ってしまおう。
 花板も花器と同じオフホワイトにした。ボヤーッとする印象もないことはないが、あえて白く清らかな年の始まりという感じにした。その一月ももう行こうとしているのだが、とにかく明るい年でありますように。
 
 生け込みをしていないと、どんどん下手になる。目利きの花人というか口だけの花生け人になる。下手になっているのは百も承知。生け込んで思い出す感覚もあり、またまだまだ元々が鍛練中だっただけなので生け込んでいこうと思っている。今年は「花のある生活を・・・」と言える日々にしてゆきたい。お越しくださったお方、苦笑の花で恥ずかしいけどご容赦ください。いつか我ながらハッとする花が生けられたら幸せだ。


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2018.01.11

雪が降った

 Cimg0406_ 朝起きると雪が降っていた。南国なので積もらない雪が舞うことの方が多いが、この大寒あたりにはさすがに積もる。約2cmくらいにはなった。何日か前から外で受ける風が寒いというよりは冷たい感じになっていた。冷蔵庫でなく冷凍庫といった感じだったのだ。朝の掃き掃除は辛かった。でも「雪でした あなたのあとを なんとなく ついて行きたかった♪」などと歌いながら今朝も小雪降る中、ササッとではあるが表の掃き掃除した。寒い。やはり雪になる寒波だったのだ。天気予報では全国的に最大の寒波にすっかり包まれるとか言っていた。
 
 寒さには強く底冷えの中、北風の中ででも震えながらも咲き続けているパンジーも雪には少し固まったような気がした。それでも淡雪のように柔らかく清らかな純白の雪だから見ていて痛々しい感じにはならなかった。しかもあろうことか私は「これは夏に見たら涼しく感じたりするんだろうなあ」とか一瞬思ったりもした。
 
 雪国の人たちは本当に大変だと思う。秋田で聞いた「年の三分の一は雪ん中だ。慣れてっけど、吹雪くと辛ぇなあ」(少し違っているかもしれないがこういった言葉だったと記憶している)という言葉が浮かぶ。本当に雪国の方々の真冬の暮らしを思い浮かべてみたりもする。そして、真面目で辛抱強い人間が育つものだよとつくづく思う。


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2018.01.07

七草粥

 Cimg0401_ 今日で松の内を過ぎる。もう暗くならない内に生け花を流して(撤花のこと)しめ縄も取り込んだ。たいして正月気分という感じでもなかったが間違いなく日頃とは違う食生活だった。お腹きれいにして通常の食生活に戻そう。というわけで変わらずに今年も夕飯は七草粥。スーパーでセットになって販売しているので本当に楽。コトコトとお粥煮込みながら他の準備をした。毎年ほぼ同じ感じなので何一つ変わり映えしないが、今年は数の子だけでなく煮卵を添えた。実は年末に煮豚を作ったら妙に気に入って、また家族の評判もよかったので残したタレで煮卵を作った。やはり美味しかった。さあ、元気出して行こう。やはりしつこくナンテンの葉も置いた。
 
 七草粥作りながら大学ラグビーの決勝をテレビで観た。前半は鍋から離れられず、遠目に台所から観たが一旦区切りがついたので後半は火も止めて夫とともにテレビの前で観戦した。さすがのチーム同士で大変面白い試合だった。いつまで経っても私はなかなかラグビーのルールが覚えられず、半分くらいは「なんで?」「何?」と夫に尋ねてばかりだ。しかしラグビー観戦は大好きだ。今日の試合ではじりじりと前進あるのみの攻撃で、這っても転がっても少しでも前へという姿に心が震えた。大体、わかっていてもそうそう空きのチャンスはないのだろうけど、ひたむきに前進することには驚いていた。私は敵にぶつかって行くことなど出来ないと思っていた。今年の私は初めて違っていた。気持ちなんだわと思った。「行こう、前に進もう」これだわ、と。今さらのシニアでの目覚めなのだが、なんのまだまだ!運気は気持ちで引っ張って来なくては。リフレインながら、明るく、元気で、よい一年となりますように。


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2018.01.03

新しい年、新しい日々

 Cimg0397_ あけましておめでとうございます。
 全国的に冬晴れの穏やかなお正月のようだ。まったく昨年と変わらない年末年始を迎えることが出来た。落ち着いた心で清々しい年迎えが出来たことに感謝したい。同じように近くの神社に初詣に行き、おみくじを引いた。どのくらいぶりか忘れたがそれ程久しぶりに大吉だった。内容は「うん、うん」とよくわかるものだった。頭に入れてから、おみくじは結び付けてきた。お守りも買った。昨年のお守りは飾りを外した昨年のしめ縄と一緒にきれいに包んでお焚き上げをお願いした。生まれて初めて「健康お守り」という一般的な「お守り」でないのを買った。また、私にしては珍しく赤で。
 
 どこかのトップの方、年明け早々から「滅びのボタンは私の机の上にある」とか言わないでほしい。爆弾もミサイルも着弾したら花畑にならないものだろうか。絶対に無くならないとは思うのだけれどエゴではなくエコを大事にしたい。くたびれてきていて不具合が多々生じてきているこの地球に住み合わせているのだから、皆で地球を守ってゆく知恵出し合っていかねば。
 
 新年を迎える花はパッとしない生け花となったが気持ちは込めて生けたので写真をアップした。晒し竹筒にささやかに生けた。忘れずにナンテンの葉をしっかりと生けた。花台にしているのは昨年畳替えした折りに畳屋さんからサービスでいただいたミニミニ畳。直ぐに役立つこととなってよかった。少しずつ花のある生活を・・・というタイトル通りになってゆきたい。同じく年末に生けたダイオウショウの方は近い内に載せることにした。
 
 本年もどうぞよろしくお願い致します。明るく、元気で、よい一年となりますように。


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2017.12.29

来る年はよい年に

 Cimg0389_ 小品でも新春の迎花を生けようと思い花屋さんへ花材を買いに行った。イメージのポイントであったマツはダイオウショウとワカマツしかなかった。ネビキマツかゴヨウマツをと思っていたのだが入荷事情を聞いて驚いた。年々枝物を扱える職人さん方が減ってきていること、生け花の衰退での需要の低下、さらにはマツの伐り出し職人さんが大幅に減ってきていることなどだった。数日前にはマツの伐り出し職人さんが仕事中に事故で亡くなられたらしい。危険も伴う仕事だ。さらには近年の異常気象で発育不全なども追い打ちをかける。
 私はとりあえずダイオウショウとワカマツを1本ずつ、それと配材に淡いピンクのシンビジウムを1本買って帰った。今は水揚げしているが、はて、どうやって生けたものやら。
 
 そもそも我が家のナンテンが美しい実を最近まで沢山付けていたので豪勢にナンテン主体で生けようと思っていた。ところが数日前に強い雨や風に遭ってその実は半分以上が落ち果ててしまった。花屋さんで売られているナンテンは見事に美しいのだが我が家のナンテンをバン!と生けたかったのだ。今年の難を転じるようにと。まあ豪勢にとはいかないけど小さくとも使いたいとは思う。
 
 来る年は世界も日本も少しでもよい年でありますように。自分自身のことも願わずにはいられない。
更新少なく拙いブロクにお越しくださった皆さま、どうもありがとうございました。
どうぞよい年お迎えください。


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2017.12.24

今年はまだ蕾

 Cimg0385_ メリークリスマス! 特にホームパーティもなく、クリスマスケーキがあってほんのちょっと御馳走夕飯というくらいなのだけれど。街に出たら盛り上がっているだろうなあとか思いながらクリスマスイヴを迎えている。曇りで少し前から地味に雨も落ちてきた。なんとなくひんやりする。
  
 去年はわずかであってもクリスマスに咲いた玄関先のクリスマスローズは今年は間に合わなかった。小さな蕾を付けている。もっともクリスマスローズというのは日本での呼称らしい。ロマンチックになるものね。花言葉はいろいろ聞くけど、今の私に都合よいように取り上げると「なぐさめ」「いたわり」となる。やさしい感じだ。我が家の花も白くて清らかな花なのでまったくそうだ。
 今年のようにクリスマスグッズもなかなか作る気になれずにいた年は珍しい。命の灯が危なげになった母の傍にいる時以来だ。それにしても細々と大掃除らしいことはやっている。今年のホコリを持ち越してなるかといった気合いがあるからだ。もちろん年神様お迎えすることも頭にあるけれども。
 
 「なぐさめ」「いたわり」の花の蕾に励まされながら、ようやく帰ってきたSMILEでクリスマス過ごせていることは喜ばしい。あったかい色味の電飾、夢のようなキラキラ、友人から届いたクリスマスカード、美味しいねと言って食べるクリスマスケーキ、もう本当に感謝したい気持ちででいっぱいになる。


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2017.12.15

歳末の趣

 Cimg0380_ いよいよ本年も加速しながら歳末へと向かっている。玄関先の小さなカエデもすっかり紅葉を落としてしまい、風でバンバン舞って行くので片付けようとしたが、とりあえず写真を撮った。これも歳末の趣。これから裸木になっていくが、その体内では力強く春待ちながら生きている生命がある。枯れてはいない。
 
 姪の結婚が決まり弟夫婦、姪とお相手の方が我が家に見えたりしてなんとも楽しいこの頃だった。本当におめでとうございます。弟夫婦も当然ながら幸せそうだった。我が家はシニア家庭となっているので家族がすれ違うのも少なく、少しでも人が増えると「人とすれ違う」という事象が多くあり、これもまた楽しく思える。そして人が増えると笑いも増える。笑いが増えると家も喜ぶ。とにかく築50年の古い家に古い人たちが住んでいるのだが幸い笑いには溢れている。大雑把に言えば「金は無くても愛がある」家で、そのことが実に喜ばしい。ニュースは相変わらず明るくないことがほとんどだ。スポーツ界さえも最近はすっきりしないことばかり。世界、日本のニュースもテレビドラマにそのままありそうな事柄で時々「うそー!」と思ってしまうくらいだ。まあ世の中のこと7割方よくないことなのだと思ってはいるのでそういうものかもしれないが、少し苛立ったり悲しくなったりすることもある。
 
 しかし表掃きながら手に息吐きかけて朝日を浴びていると毎日新鮮な喜びに満たされる。こんなに明るくないニュースが多いのだから家庭内のささやかな事柄であっても有り難いこと、おめでたいことは心から喜びたい。意味が違うが私はおめでたい。シャ乱Qの歌歌いながらバンバン掃き掃除している。今日の元気をありがとうございますと感謝しながら。


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2017.12.04

満月

 Cimg0379_ 昨日は二ヶ月ぶりに単発の派遣仕事に出た。早朝に出てまる半日後の帰宅だった。わりのいい仕事ではあったがかなり神経や体力も使うのでヨタヨタの帰宅となったが、電車を降りて我が家への道を行っていると正面にとても大きくて美しい月が出ていた。この方面が帰り道でよかったと思った。それはなんとも大きくキラキラ磨き立てた鏡のように輝く美しい月であった。家に近づくことは月にも近づいていっているようで幸せだった。家に入る前には立ち止まってしばし見とれてしまった。
 
 帰宅後、着替えて夕飯その他を済ませた後パソコンを点けた。するとYahooのトップ画面に大きく「今年最大の満月」とありきれいな写真も載っていた。「あっ!」と思い出して、私はデジカメ持って家の外に出た。そして玄関先からアップで撮った。いろんな写真からするとお粗末ではあるが個人的には初めてよく撮れた月だった。本当は目視の月がもっともっと美しかったが。
 
 いつの間にか12月。今年は体調崩したりしてなかなか大変な年だったが、「まあよくやったよ。お疲れさま。」と月が労ってくれているようで心から嬉しかった。もうすぐやって来る新年は明るい年であると信じられるような、おみくじで大吉引き当てた感じだった。本当に、日々まあるく明るくやっていっていたらここまでは望まないけどチラッとくらいは輝いてくるのかなあとか思った。この、冬の満月はこうして沢山の人の心を澄ましていっているのだろうか。


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2017.11.29

星に願いを

 Cimg0096_昨日は戻ってきた小春日和の陽気で、久しぶりのクラス会。美味しいランチを皆で食べてからは私たちの卒業した高校へと散歩して行った。正門辺りは地震による工事中で、大回りして裏門から入った。実は私は高校を卒業して以来初めての母校立ち寄りだった。ずい分経っているにもかかわらず変わっていないことが多かった。人数が十人超えているとそれぞれに覚えていることがあって、さまざまな解明も出来た。カエデの紅葉もイチョウの黄葉も本当に美しく、感嘆の声しきりだった。時間かけて隅から隅まで見ていって満足した。私はカメラを持たずに出たため写真に残せなかったが皆スマートフォンのカメラで沢山撮影していた。今日、集合写真が私にもパソコンに届いた。自然には負けるものの、その自然に高揚している昔乙女たちの笑顔が楽しい。
 
 実に久しぶりに皆と会えてよかった。今日は雨となり、天気にも恵まれていた昨日で本当によかった。元気に、笑ってまた会おうね。昔と変わらずに笑顔で手を振り振りそれぞれ別れた。
 
 昔、いただいた手回しのオルゴールがある。手のひらに乗る小さなものでそうっとネジを回すと愛らしい音がする。曲名は「星に願いを」。絵柄も付いているが映画の「ピノキオ」で歌われる。辛く苦しい夜に一人でこのオルゴールを鳴らして聴いたものだ。
 世界も日本もニュースはスポーツを含めて明るくない。すべてが愛がもたらす明るい日々で満たされるようにとこの年の瀬にも願う。ようやく自分のことを離れて大きなことを願う余裕も出てきた。オルゴールの音色は心に染みた。
 


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2017.11.19

冬を迎える

  Cimg0372__2Cimg0373_ 布帽子を一人で楽しんでいると少し前の小春日和がうそのような初冬の到来。全国的に12月半ばくらいの気温だそうだ。ほとんど衣替えも済んでいたが残りを急ぎ、また防寒衣料、寝具も急いで出した。まあこれでなんとか乗り越えられるだろうと一安心した。
 
 玄関先のハンギング鉢の日ニチニチソウは地植えにして、パンジーに植え替えた。ところで昨年地植えして今年もバンバン咲き誇った白いニチニチソウは相変わらず元気に少なくはなったが咲き続けている。でも、つい味占めてしまったが来期には今年のニチニチソウもまた芽吹いて咲いてほしい。昨年のニチニチソウもまた一緒に咲いていてほしい。
 
 秋田の先生とお社中の先生方と食事を一緒にした時に「辛抱するしかねえからなぁ。一年の内、四ヶ月はほぼ雪ん中だ。でも、やっぱり吹雪くと辛ぇなぁ。」(覚えているのはこういう言葉だったが地元の方からすると間違っているかも。ほぼこういう感じだった)という言葉が出た。本当に、慣れていても大変なんだなあと思った。そして、だからこそ口数少なく、辛抱強い東北の地の方々なのだとも思った。暗くなく、ふんわりと優しい方ばかりだった。
 
 人生の中でもそういう時期がある。大きなことがなくても日常でもそういう時もある。辛抱ね、と思った。辛さを抱えて耐えるのね。そうか、それを私もふんわりと優しく言えるようなおおらかな人でいなくては。パンジーを植え付けながらそういうことを考えた。冬を迎える支度が出来た。この南国での冬は辛抱するようなものではない。しかし、心身共に元気に冬を乗り切って行こう。

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2017.11.13

赤い手拭いで帽子を

 Cimg0360_Cimg0361_ 東北から自分のための土産はぜひ食べたかった「かきめし」の素と一枚の日本手拭いだった。かきめしは牡蠣ファンなので美味しく食べた。もっと買ってきたらよかったとも思った。食品成分の表示などを見て安心できるようだったので喜んで買ったものだ。まあ、もう少し食べたかったのになあと思えるあたりが一番いいのかもしれない。
 
 手拭いは赤の色味が気に入って買った。大体地味目なあずき色などが多いが、この赤は私の心を引きつけて離さなかった。即買いした。全面総柄の手拭いだ。これは家事の時に被るのがいいと思った。パッと顔色が明るくなるし気分も高揚して仕事もはかどりそうだから。
 何日かして、被るのならば赤ずきんちゃんのお婆ちゃんが被っているようなのがいいかなと思い直した。そしてタックを取っては待ち針で留め付けながら帽子っぽい形にしていった。それをここは縫わなきゃという部分だけにしたがチクチク手縫いした。ベル形となったところで裏にバイヤステープを縫い付けてゴム通しかなと思いじっと見つめていると、まてよ、ワードローブが叶わないなと思い直した。それ風なエプロンルックで決められるといいけど何かと制限されそうな気がした。そこで布帽子で行くことにした。
 
 思いつきの行きあたりばったりの作品なので人に見せられるものでもないが、時々被りながら嬉しく仕上げていった。もう無邪気に「見て、見て」と言っちゃおうと決めた。ブリム部分は全て降ろすと怪しい人の感じで、5cm程折り返した。気分ではくるくるとロールアップしてもいいかと思う。こうなったら家事だけではもったいないという更に厚かましい気分になってきた。春夏の一寸したおでかけにも戦力にしようと決心までした。
 とにかく久しぶりにこの調子乗りの本来の私が戻ってきて、私は元の気を取り戻したことを実感した。


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2017.11.08

仙台へ

 Cimg0359_ 秋田の会場の初日の開場を待ち、手入れ済んだばかりの新鮮な生け花作品をしかと時間かけて観賞させていただき、昼過ぎには秋田駅。東北新幹線で仙台へ。田沢湖、盛岡などを通り二時間半かけて仙台に到着。車窓から秋景色も堪能した。心の中には先生方の入魂の作品が時々浮かんでいた。
 
 宮城では、撮った写真はほとんどすべてが生け花作品だ。諸流展の花でなく流派の支部展であり小品からステージいっぱいに広がる作品までたくさんだった。枝物のほとんどがどんなに大きくても買ったものでなく自宅などから調達したものであることに驚いた。さまざまな場の工夫もなされており時間かけてご準備は大変だったであろうとも思われた。どの作品も語りかけてくる生命力に溢れ、感動した。
 同期の一人は解説ガイドまでしていた。子どもや男性、生け花をまったく知らない方々にもわかりやすく、耳ダンボしながら彼女の才能に驚き感心した。私にはこういう才能はないが、しかしこの分野はあった方がよいものと感じ、後で彼女に熱く伝えた。もう一人の同期生も知り合いの方の接待に忙しく、会場は盛況で本当に嬉しかった。昼食時だけいろいろと昔話などした。
 翌日、解説ガイドまでしていた彼女がご主人様と一緒に私を松島観光に連れて行ってくれた。よく晴れてはいたが台風一過の強風であまりに波も高く遊覧船は断念した。臨済宗、瑞巌寺参道の杉の大木が強風で裂かれて真っ二つに割れかけていた。しかし瑞巌寺は圧巻で楽しく、満たされた。
 
 何十年とあまりに長く会っていなかったにもかかわらず、お互いに(写真も持っていないのに)パッと顔見てわかったのは素晴らしいことだった。ちょっと会ってなかったかのように「元気だったー?」の感じだったのが良かった。私は現役でなく休業中であるが、しかと同志として扱ってくれていてありがたかった。生け花はすべて心に迫る素敵な作品ばかりだった。秋田も宮城もはるばる思い切って出かけて行って本当によかった。いずれの先生方も催促とかはまったくなかったが、自分にしか出来ないことがあれば、それと出会いさえすればしっかりと花鋏を持とうという気持ちになった。
 
 花以外で一枚だけ撮った写真は、三越のライオンがハロウィン姿で鎮座していた一枚だ。このハロウィンの日に帰路に就いた。


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2017.11.05

秋、秋田へ

 Cimg0328_Cimg0318_Cimg0317_Cimg0312_  長年飛行機に乗っているが乗り継ぎしての国内旅行は初めてだった。羽田空港が混雑のため遅れて離陸ということで羽田に着いたら秋田上空濃霧で視界不良のため秋田からの便が約1時間遅れた。やれやれで乗り込み、ようやく秋田へ。リムジンバスで秋田駅まで行くと、十何年ぶりかで懐かしい先生がバス停に待っていてくださった。ここで陽気な南国のオバサンよろしく「わーっ!センセー!お久しぶりですー!お変わりなく嬉しいですー!」と飛びついていった。先生はもうすぐ84歳とのことだがどうしてもそうは見えず10歳はお若く思われた。喫茶店で「東北の人たちはあまり自分を出さねえから、少し戸惑ったよぉ。」と仰った。あら、ごめんなさい。でもちゃんと応えてくださって嬉しかった。すみませんでした!
 
 秋田の町は人通りが少なく、静かできれいだ。ポイ捨てのチリなど何処にも見当たらなかった。バスの運転手さんは高齢の方には特に優しく、徹底した安全運転であった。
 写真は駅正面のパネル。そうそう、秋田美人の先生に会えた。それから撮っている私が写り込んだがバス停前の窓に貼ってあるウエルカムフィルム。ゴジラ岩と竿燈、どちらも魅力的だ。
 
 翌日は先生方が生け込みされているので一人で早朝から街探索をした。千秋公園は久保田城城跡はじめ資料館等々があり広い敷地内を楽しんだ。私はここでしばし紅葉狩りだった。静かに歩きながらいろいろな事柄を思い出したり考えたりしてゆったりとした時を過ごせた。その後、千秋公園を出て美術館へ向かった。ここでも開催されている展覧会をゆっくりと観賞した。
 夕方になり生け込み終了間際の会場へ伺った。先生方それぞれが最後まで奮闘されていて美しい緊張感だった。そして懐かしい光景でもあった。時間が来て、先生方の片付け作業の様子も手際よく、気持ち良かった。さすがのものだった。作品は少しだけ拝ませていただいた。一晩置いている内に結構姿が変わるので翌日の早朝から開場までがまた詰め、仕上げの花生けとなる。

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2017.10.18

旅の支度

 Cimg0311_ 旅の支度は久しぶりだ。二月には二泊で出たが今回は五泊六日というやや長旅。しかも初めて行く東北。まったくの「みちのく一人旅」だ。まだそういったことで心配することはないが確かに寒いだろうなあと思う。東京だと大体のことはわかるが東京以北は未知の地。秋田の先生が「こちらは急に寒くなりました」とのおハガキをくださった。あらら、まあ大変。まだ十分に衣替えしていないのに北へ向かう支度は、こればかりは悩ましい。
 
 できるだけ組み合わせがきいてあまり大がかりでなく行けるようにしていたが、だんだん防寒の方へと気が移る。だからといって、これではマタギでしょと笑ってしまったりしながら時間ばかりが経つ。荷物は持たないとしているのでボストンバッグに詰めてホテルへと先送りするがはるか遠い地域だから宅配でも3日かかる。何かあってもいけないから1、2日余裕を見て送ろうとするとここ2、3日で荷造りしなければいけない。
 
 少し疲れたので少しずつ3日で支度して送ることにした。ある程度細かく書いたリストを基に訂正しながらやっていく。もう衆議院議員選挙の期日前投票も済ませた。通院の予定もない。普通に暮らしながら、とにかく元気に行って帰られるように体調もメンタルも整えておく。
 九州の当地も急激に冷え込んできた。衣替えも衣服の他に寝具の秋冬支度が急務となっている。私がいつも出入りする勝手口のところに盛んに咲いているホトトギスが大曇りの下、ひんやりした風に吹かれて揺れていた。


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2017.10.08

花の絆

 Cimg0294_ 今月末頃、五泊六日で東北二県へ旅立つ。確かに紅葉美しい季節なのだが、街中にしか行かない。それぞれ花展を観に行くのが目的だ。先に行く秋田には役員会議で上京した時にしかお会いしたことはないのだがペーペーの私に本当に親切丁寧に対応してくださった大先輩の先生がおられる。行きますと手紙を書いたらはるばる電話をくださった。先生の出瓶作品も拝めそうで嬉しい。生け込み前日に私が合わせ、先生もお忙しいところお時間割いてくださるご様子。
 それから新幹線で仙台へ向かい、震災後初めての大きな流派花展を観に行く。こちらには同期の先生が二名いる。生け花教授者として立つ前に受けなければならない研究会という名ではあるが試験がある。三日間、朝から極めて夜に近い夕方まで花を生ける。途中で振り当てられた講義を板書、実技交えて時間内で行ったりもした。一番最後はテーマが出て大きな作品の創作だ。全国から受けに来るがこうして三日一緒に苦労して笑って過ごしてほぼ仲良くなる。ここでの同期生だ。年が近そうな人たちが当然ながら親しくなる。私も年賀状やりとりではあるが何十年と続いている。現役を退いた私のことなどどうでもよいだろうし機会が無くて賀状も切れないのだろうなあと思っていると最近お互い大震災に遭い、そこでまた機会ができた。
 
 どうしたら自分が元気になれるかと日々思っていて、まず心血注いだ花生けに行き着いた。折からの連絡もあった。元旦に引いたおみくじの願い事のところ。「積極的に出て吉」に違いない。
 九州にいては考えられないくらい東北は北の地。防寒できるように組み合わせられる服装計画を立てている。


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2017.10.01

秋草を生けた

 Cimg0308_ 秋草を生けた。スーパー内の花屋さんの店頭にセット売りしている秋草を発見。じっと見つめていると「ああ、秋草を生けたい」という思いが大きくなり、買って帰った。リンドウ2色、クジャクギク2色、ケイトウがセットになったものだった。我が家の庭にあるススキと勝手口のシロバナホトトギスを加えた5種で生けた。ススキはほとんど終わりに近く、葉も穂もきれいどころか無事なのを見つけるのに苦労した。
 
 本家とも言える左の差し口にはススキを入れて高めに、分家と言うか右の差し口には極く小さく低く生けた。しかし小さめの方にはこれから伸びゆく未来がありその意志も伺えるように生けた。ススキの葉は前後左右に数枚あるがどれも高さ、長さ、方向が同じものはない。右側へ大きくカーブしてゆらりとしたススキの葉はわずかに伸びゆく秋草へとかかり、何かを語りかけているかのような感じだ。どういう言葉なのだろうか。
 
 沢山の候補から選び抜いてステージに上がらせる花展の花と異なり、ほんのわずか手に入っただけの花材を生けるのは家庭の花にふさわしく、カジュアルだ。お稽古していた時に包みを開けて「やった!」と思ったり「うそー!」と思ったりだったがそういう昔々のことも懐かしく思い出される。
 
 十月になった。心身共に苦しかった半年を経て、花鋏を持つことに意欲や喜びが戻ってきた。秋草を生けながら、私はそこ通る風になっていた。スーッと透き通った風だ。


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