2018.08.24

晩夏

Cimg0625_r3_7 病院のことがあったりしてなかなか更新できなかった。しかし台風が連発、日本列島をくまなく襲っている。すごい風、時々雷雨などに遭い草木も家も人もヨロヨロ気味だ。
 
 先日コンビニ店員さんが移転オープンのチラシを持って訪れた。5個パックではない大きめのちょっとリッチなボックスティッシュの引換券が付いていて、開店日の今日の朝早くに行ってきた。今日も台風影響と思われるすごい風が吹きまくっていた。そのため、オープンして1時間というところで開店祝いのスタンド花を「どうぞお持ち帰りくださいー」と、私が着いた時に叫んでいた。女の人のそういう時は台風並みに早くてすごい。私も丁度の時に出くわしたことをラッキーと、急いだ。そしてヒマワリとカスミソウだけをパッパッと頂戴してその場を去った。風で多くが倒れたりしていたし土台のオアシス(吸水スポンジ状の花留め)の水気も乾燥していたので花は可哀そうだった。買い物をして、ボックスティッシュをいただいて急いで自転車飛ばして帰宅、花を水切りして養った。
 
 我が家の庭からタカノハススキを5本ばかり選んで切り、取り合わせた。花器は麦わら帽子を斜めにしてオトシを入れたものにした。なんとなく、夏の思い出という感じだ。まだまだ猛暑日が続いているし夏の暑さのままだ。しかし昨日は処暑。タカノハススキをスッと入れてわずかな秋の気配とした。猛暑で葉焼けしているものが多かった。手前にその葉先がわずかに焼けて巻いているものを持ってきて晩夏の佇まいを出した。
 麦わら帽子は日ごろ私が洗濯物出し入れの際に被っているものだ。よくある麦わら帽子のリボンや紐を取り払って手持ちのリボンや造花を付けている。誰が見るものでもないがたったこれだけのことで心楽しい日常となっていた。
 
 もう少し前の時期であればタカノハススキはもっと藪のようにワイルドにしたいし、もう少し後であれば虫食い葉を見せたりススキの穂も少し合わせたい。今はわずかな葉先の枯れを少しだけ。
 夏場の生け花はなかなか大変だ。しかし花鋏を持つと暑さも忘れた。いろいろプレゼントしてくれたコンビニにたくさん感謝した。


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2018.05.23

青いガクアジサイをちょっと生け

 Cimg0544_ またまた我が家に1株だけある青いガクアジサイが咲いた。今日は一日中小雨だったがその中できれいに映えていた。少しだけ切って今回はガクアジサイをちょっと生けした。陶製の鉢にたっぷり水を張り、剣山を入れて生けた。長年この家に住んでいるこのガクアジサイはしっかりしていて株も大きい。あまり大きくならないように花が終わった時点で切り戻ししている。アジサイは手毬のようにふっくりと大きく咲くアジサイも美しいが私はこの青いガクアジサイが最も好きだ。葉が大きいので剣山をしっかりと隠してくれるので有り難い。葉は重なるところを中心にずい分取った。ここでも葉取りには悩んだがこの辺りだろうというところで落ち着いた。花が四本に見えるが五本入っている。奥行きに一本見え隠れしながらちゃんとある。基本的には奇数本だ。私の場合はよく一輪が見え隠れしがちで○本半となることが多い。
 
 あららと言う感じで六月がやって来ている。梅雨も早くなるように聞いた。とにかく災害が起こらなければ梅雨も決して嫌いではない。湿度が高いとうっとうしい日もあるけど、雨の中を歩くのも案外好きだ。
 六月に入ると直ぐに私は上京する。久しぶりの東京は楽しみで、他県へも赴く。お決まりの気ままな一人旅である。しかし何処へでもリスク回避の最低限のものは持参する。防災ずきんは無理だが呼子笛など持ち運びしやすいものだ。そして災害時でも走れるパンプスと謳(うた)っている履きものだ。あと一週間となった。荷物はホテルに先送りするのでそろそろ作らなければ。たとえ早過ぎる梅雨となっても楽しい旅立ちだ。


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2018.05.16

西洋アジサイをちょっと生け

 Cimg0533_ これも我が家に1株だけある西洋アジサイで、義母へのプレゼントで届いた鉢花だったものを私が後日地植えした。毎年しっかり咲いてくれる。今年も少しずつ咲き始めた。根元付近にはドクダミの大群があってこちらも今、花盛り。可愛い花なのでそのままにしている。しかしよく見ると必死になってその間から西洋アジサイの花が顔を出していた。ドクダミから上ばかりに気をとられていて気付かなかった。これら数本を切って小さな花を生けた。
 
 花器は金属製の水差しで、中に留めの仕掛けもなくまったくの投げ入れ花だ。その枝は大きくうねっているが、どれも矯めたりの手を加えているものではない。光ある方へ頑張って生き延びていた軌跡だ。私はこの花の隣にあるアジサイ(これは何十年も前からこの場所にある一般的な青いアジサイだ)の新芽の時期にこういううねりを持った枝を切って他の配材と生け合わせようと思っていたのだがとうとう時期を逸してしまった。しかし細い枝の西洋アジサイの方が大きさのバランスが器である水差しには丁度よかった。
 思うようには生けることはできなかったがもうじきやって来る梅雨の予感がある。葉取りは、葉を取ってしまったら後悔してももう付けることは出来ないのでずい分迷った。花を生き生きとしてくれるのは葉でもあるのでなかなか難しい。葉一枚を開いたり戻したりしてその後の風景を見て行ってばかりだった。沢山の中から選ぶことが出来ずあるだけのもので一応まとめようとする花も大切な学習だ。前回のミニバラ同様、花展でなく普通のお稽古で当たった花材という感じだ。
 生けた花は喜んでくれたかなあと思う。「こーんな姿にしてくれて!」と憮然としているとは思わない。本気で心こめて生けているから。でも気持ちばかりの習作。続けること、花鋏を握ることが力になっていくと信じてこれからも花のある生活を心がけていきたい。


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2018.05.06

ミニバラ1本を

 Cimg0527_ 我が家にたった1本だけあるバラはミニバラで「スイートマザー」という品種らしい。家族がずい分以前に買ってきて植えたもので、なんとも野放しで育てている。わりと好きな花なのに調べてもっとしっかり育ててあげればいいのだけど、ついそのままだ。今年初めての花が咲いた。花自体は被害が見られないが、葉はなにやらさんざん虫食い被害に遭っている。これからはそういった被害も出ないように少し勉強したいとは思うのだがどうしても薬剤噴霧での守りだけはあまり気が乗らない。しかし可哀想なので今年はちょっとだけ頑張ってみようと思う。
 
 とにかく花を摘んだ。葉も比較的無事できれい目な葉を確保した。そして手のひらくらいの直径のガラス器に生けた。このバラは1本にすべて花、蕾が付いている。花も蕾も落とすことなくそのままだ。出来るだけ表情がよく思われるところをグルグル1本を回しながら探した。決定的なところは無いがここかなと思うあたりで決定して極めて低く生けた。小さな剣山を入れているが奥方に挿して前傾させ剣山の針が見えないようにした。そして何本かの葉の小枝を同じく剣山隠ししながら各方向へと挿し加えた。
 
 以前も似た花生けて「あら絵画のようで案外いいわね」と自分に甘くも語った覚えがある。まあホワーッとした雰囲気は悪くはない。とにかくミニバラ1本を生けたというぎりぎりの感じだけだ。しかし生けながらスイートマザーが私に語りかけてきている気がしていた。なんとなくだが、ありがとうと。もしかしたら虫被害よりは第二の生き方を選んでくれたのかもしれない。ふと(もしかしたら自分に都合よく)そう思われた。ごめんね。虫からも守る努力するからね。柔らかな薄いピンクのミニバラのスイートマザーさん。


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2018.03.15

レンギョウとアネモネ

 Cimg0467_ 我が家の庭には黄色に花咲く樹木と、やはり黄色のラッパスイセンとミニスイセンの花が咲いている。わずかにスプリングスターフラワーが白くちらちらと咲き始めている。ちょっと赤い花が挿し色で欲しいなと思ってスーパーへ行くとポットの花苗でアネモネがあった。赤い花を二輪、しかし下には蕾もニ、三個ある。安かったのでとりあえず買って帰った。さあ植えましょとした時に、ちょっと花生けしようかなと思い、盛りのレンギョウを少しだけ切った。レンギョウはそれこそゴールデンベルで、小さなベルがびっしりと下がっている感じの花だ。わずかな葉の黄緑に映えて心奪われる。元々低木だが我が家はすべての庭木の剪定でベリーショートにしてしまっているため本来レンギョウが持つ奔放に伸び伸びとしている枝が見当たらない。それは残念だったが、小さなアネモネの花苗に咲く花の丈は手のひらの長さ程だ。これを生けるとなると他に花材を添えないならば極めて限られた範囲になる。
 
 染付の器に横と斜め前にレンギョウの枝を挿して、うずくまるようなアネモネを添え生けた。この二輪はまるで双子のように大きさも一緒だったため、半分手前の花に隠して一輪半の感じにした。強い色なのでそれでまずよかったと思う。決して生け花ですと言えるものではないけどレンギョウご紹介という程度のことでアップした。いつか大作でなくても、大きく力強く枝を伸ばすレンギョウをまた生けてみたい。


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2018.03.06

サンシュユを生けた

 Cimg0449_ 雨の予報を見て、さらには数日後には庭木の薬剤散布に造園さんが来ることもあり先日のウメ同様「切らなきゃ」という衝動に駆られた。サンシュユが見ごろだ。丈がやや高いがウメほどではないため両腕を伸ばして届く範囲の枝を切った。どうしても長めが都合いいためやや下側から切ることになった。配材は赤やピンクのバラを買いに行くつもりでいたが、やめた。同じような理由で我が家に少しばかりではあるが咲いている白とピンクのツバキを摘んだ。ツバキは背丈も低く、また短い丈で十分なので極めて細い枝であり花鋏でなく手折った。
 花器は重量もあり丈もある陶製の壺にした。中に竹筒を入れて上げ底にしてから剣山を置いてウメの時同様に渡し木をしている。剣山は固定され安心状態になる。器のボリュームに対応するためには枝物にボリュームがなければいけないがサンシュユは葉が無い状態だ。黄金色に輝く小花の満開姿からハルコガネバナの異名も持つサンシュユ。長めに切ってもまだまだであったため上げ底挿し口がよかった。実はサンシュユを切り出す時になんと直ぐ傍でウグイスが鳴いた。きれいで可愛い鳴き声だった。導かれるように鳴き声の方へ行くとどうやら高木のキンモクセイの頂上辺りにいるようだった。春告げ鳥は鳴くわハルコガネバナはあるわで、なんだか小金持ちになるのではという浅ましい気持ちがした。とにかく縁起はよい。
 
 撮り方の工夫も無いが写真は奥行きが出にくい。生け花は幅、高さ、奥行きとあるが奥行きこそが最も大切だ。この生け花も器との力関係のためかなり大きな作品となった。そして奥へと大きく引いている枝と手前に出て浮き上がっている枝との距離、奥行きはとても大きい。生け花はさらに時間性までが入る四次元芸術だ。今この時の花は刻々と命を刻み変化してゆく。こうして書いていて見に行くとツバキはツボミも咲き始め咲いている分は開き切っているだろう。それからまたその時点で新たに整えて行く。生け花の苦労も楽しみもある部分だ。拙い作品ではあるが習作としてアップした。


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2018.03.03

花苗を植える

 Cimg0435_ 医療機関での検査や通院が多く、あれよあれよで三月になった。私は花苗をネット買いした。以前にもそうしたことがあったが驚いたことに丈夫であると思っていた小菊の花苗はすべてが育たない内に枯れ果てた。土壌をもっとしっかりしてあげなければいけなかったのかもしれないし、もしかしたら一時期盛んに出ていたナメクジ被害に遭ったのかもしれないが本当に残念だった。もういいかとネット買いはやめていたがついその気になってしまった。花の名前はソリダスター。昔は無かったが年々輸入花が膨大に増えてくるに従って見知らぬ洋花が生け花にもとても沢山登場することになった。私ももちろんいろいろな花を扱った。今でも、観葉植物と輸入花、洋花の名前を機会があれば名前と姿を照合している。これが私の一番の物忘れ防止策だと思っている。
 
 庭に三株植えたのだが、その写真はあまりにも地面との見極めさえも難しくてアップするのはやめた。夏から秋に黄色いキク科の花のソリダスターが開花予定。宿根草なのでずっと毎年咲いてくれるだろう。調べたりして、ソリダスターを育てていく。生け花では主役ではなく脇役としていい味を出してくれる。私が育てて花生けするのが楽しみだ。
 東北の仲間に本当にパワーをもらった。そしてやはり花を生けていこうと思った。先生たちの作品を拝ませていただくに自分の未熟さ、また現役退いてからの研讃も無く自分自身でも心細い思いがある。しかし花鋏持って花と向き合っていく内にお粗末ながらも以前の自分程度にはなんとか戻れるかもしれない。明るく信じて「花のある生活を・・・」と決めた。


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2018.02.23

梅花小品

 Cimg0424_ 思い立って、私は三段ステップを庭に運び出した。そして梅の枝を何本か切った。白梅はバンと咲いてきているが、紅梅はまだまだ蕾だけであった。両方とも古木で何回かシロアリ被害に遭い処置してもらっているが台風の度に倒れてしまわないかと心配する。なんとか無事にまた今年も花咲かせてくれて嬉しい。しかし先の通りなのでとにかく枝の剪定は極めて短くしてもらっていて、髪で言うとベリーショートだ。ステップ最上段から腕上げて届く範囲もあるが、とにかく枝ぶりを選べるようなことはない。とにかくそれらを家に持って上がった。
 
 軽い竹編みの籠に梅の小品を生けてみた。直径5cm程の黒塗りした竹製のオトシに剣山を入れて動かないように渡し木をして生けた。思うようにはいかなかったが手持ちの素材でもって春呼ぶウメが紅白それぞれに呼応しながら喜びを歌いあげているように生けた。写真は残念ながらバックの白壁に枝の影が写ってしまった。フラッシュ使わないようにして撮ったが何枚撮っても同じだった。それがなければあと少しだけは見られる小品だったかもしれないが、そう思うようにしよう。
 
 私は花の香りは苦手だ。特にゴージャスに濃厚に香り立てて来られると参る。ウメはその点、心地よい。顔を花に近づけるとなんともかすかに上品な香りがする。今回もその香りに癒されながら僅かな時間ではあったが花生けさせてもらった。早春の幸せを感じた。この冬は全国的に厳寒極まっていた。よく耐えて咲いたねと幾重にも感謝したい。もうじきメジロも遊びに来るだろう。紅白のウメ、しっかり元気に長生きしてほしい。


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2018.01.25

スイセンで初生け

  Cimg0417_ 天気予報で「極寒列島」「大暴れん坊将軍(冬将軍)」とか言っていたけど本当に震えあがるような寒さが続いている。この南国で最高気温3℃最低気温マイナス3℃という日になっている。わー北の国だと思っていたら東京では大雪警報、朝の気温マイナス4℃とも言っていたし裏日本や北海道などではさらに記録的な雪や低温となっているようだ。
 
 なぜか沢山あったはずの我が家のスイセンは一部にわずかを残すだけとなってしまった。そしてこのところの寒さでさすがのスイセンも弱り気味。そういえば初生けしていなかったなと思い、なんとかなりそうなスイセンを摘んできて生けた。初生けにしてはずい分遅いのだけれど、今年の初生けには変わりない。我が家のやや弱り気味のスイセンなので思うようにはいかなかったが心こめて生けた。花屋さんで買ってくるとうんとスタイリッシュな花となるはずだけど、それなりの良さと思ってしまおう。
 花板も花器と同じオフホワイトにした。ボヤーッとする印象もないことはないが、あえて白く清らかな年の始まりという感じにした。その一月ももう行こうとしているのだが、とにかく明るい年でありますように。
 
 生け込みをしていないと、どんどん下手になる。目利きの花人というか口だけの花生け人になる。下手になっているのは百も承知。生け込んで思い出す感覚もあり、またまだまだ元々が鍛練中だっただけなので生け込んでいこうと思っている。今年は「花のある生活を・・・」と言える日々にしてゆきたい。お越しくださったお方、苦笑の花で恥ずかしいけどご容赦ください。いつか我ながらハッとする花が生けられたら幸せだ。


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2017.10.01

秋草を生けた

 Cimg0308_ 秋草を生けた。スーパー内の花屋さんの店頭にセット売りしている秋草を発見。じっと見つめていると「ああ、秋草を生けたい」という思いが大きくなり、買って帰った。リンドウ2色、クジャクギク2色、ケイトウがセットになったものだった。我が家の庭にあるススキと勝手口のシロバナホトトギスを加えた5種で生けた。ススキはほとんど終わりに近く、葉も穂もきれいどころか無事なのを見つけるのに苦労した。
 
 本家とも言える左の差し口にはススキを入れて高めに、分家と言うか右の差し口には極く小さく低く生けた。しかし小さめの方にはこれから伸びゆく未来がありその意志も伺えるように生けた。ススキの葉は前後左右に数枚あるがどれも高さ、長さ、方向が同じものはない。右側へ大きくカーブしてゆらりとしたススキの葉はわずかに伸びゆく秋草へとかかり、何かを語りかけているかのような感じだ。どういう言葉なのだろうか。
 
 沢山の候補から選び抜いてステージに上がらせる花展の花と異なり、ほんのわずか手に入っただけの花材を生けるのは家庭の花にふさわしく、カジュアルだ。お稽古していた時に包みを開けて「やった!」と思ったり「うそー!」と思ったりだったがそういう昔々のことも懐かしく思い出される。
 
 十月になった。心身共に苦しかった半年を経て、花鋏を持つことに意欲や喜びが戻ってきた。秋草を生けながら、私はそこ通る風になっていた。スーッと透き通った風だ。


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