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2017.10.18

旅の支度

 Cimg0311_ 旅の支度は久しぶりだ。二月には二泊で出たが今回は五泊六日というやや長旅。しかも初めて行く東北。まったくの「みちのく一人旅」だ。まだそういったことで心配することはないが確かに寒いだろうなあと思う。東京だと大体のことはわかるが東京以北は未知の地。秋田の先生が「こちらは急に寒くなりました」とのおハガキをくださった。あらら、まあ大変。まだ十分に衣替えしていないのに北へ向かう支度は、こればかりは悩ましい。
 
 できるだけ組み合わせがきいてあまり大がかりでなく行けるようにしていたが、だんだん防寒の方へと気が移る。だからといって、これではマタギでしょと笑ってしまったりしながら時間ばかりが経つ。荷物は持たないとしているのでボストンバッグに詰めてホテルへと先送りするがはるか遠い地域だから宅配でも3日かかる。何かあってもいけないから1、2日余裕を見て送ろうとするとここ2、3日で荷造りしなければいけない。
 
 少し疲れたので少しずつ3日で支度して送ることにした。ある程度細かく書いたリストを基に訂正しながらやっていく。もう衆議院議員選挙の期日前投票も済ませた。通院の予定もない。普通に暮らしながら、とにかく元気に行って帰られるように体調もメンタルも整えておく。
 九州の当地も急激に冷え込んできた。衣替えも衣服の他に寝具の秋冬支度が急務となっている。私がいつも出入りする勝手口のところに盛んに咲いているホトトギスが大曇りの下、ひんやりした風に吹かれて揺れていた。


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2017.10.08

花の絆

 Cimg0294_ 今月末頃、五泊六日で東北二県へ旅立つ。確かに紅葉美しい季節なのだが、街中にしか行かない。それぞれ花展を観に行くのが目的だ。先に行く秋田には役員会議で上京した時にしかお会いしたことはないのだがペーペーの私に本当に親切丁寧に対応してくださった大先輩の先生がおられる。行きますと手紙を書いたらはるばる電話をくださった。先生の出瓶作品も拝めそうで嬉しい。生け込み前日に私が合わせ、先生もお忙しいところお時間割いてくださるご様子。
 それから新幹線で仙台へ向かい、震災後初めての大きな流派花展を観に行く。こちらには同期の先生が二名いる。生け花教授者として立つ前に受けなければならない研究会という名ではあるが試験がある。三日間、朝から極めて夜に近い夕方まで花を生ける。途中で振り当てられた講義を板書、実技交えて時間内で行ったりもした。一番最後はテーマが出て大きな作品の創作だ。全国から受けに来るがこうして三日一緒に苦労して笑って過ごしてほぼ仲良くなる。ここでの同期生だ。年が近そうな人たちが当然ながら親しくなる。私も年賀状やりとりではあるが何十年と続いている。現役を退いた私のことなどどうでもよいだろうし機会が無くて賀状も切れないのだろうなあと思っていると最近お互い大震災に遭い、そこでまた機会ができた。
 
 どうしたら自分が元気になれるかと日々思っていて、まず心血注いだ花生けに行き着いた。折からの連絡もあった。元旦に引いたおみくじの願い事のところ。「積極的に出て吉」に違いない。
 九州にいては考えられないくらい東北は北の地。防寒できるように組み合わせられる服装計画を立てている。


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2017.10.01

秋草を生けた

 Cimg0308_ 秋草を生けた。スーパー内の花屋さんの店頭にセット売りしている秋草を発見。じっと見つめていると「ああ、秋草を生けたい」という思いが大きくなり、買って帰った。リンドウ2色、クジャクギク2色、ケイトウがセットになったものだった。我が家の庭にあるススキと勝手口のシロバナホトトギスを加えた5種で生けた。ススキはほとんど終わりに近く、葉も穂もきれいどころか無事なのを見つけるのに苦労した。
 
 本家とも言える左の差し口にはススキを入れて高めに、分家と言うか右の差し口には極く小さく低く生けた。しかし小さめの方にはこれから伸びゆく未来がありその意志も伺えるように生けた。ススキの葉は前後左右に数枚あるがどれも高さ、長さ、方向が同じものはない。右側へ大きくカーブしてゆらりとしたススキの葉はわずかに伸びゆく秋草へとかかり、何かを語りかけているかのような感じだ。どういう言葉なのだろうか。
 
 沢山の候補から選び抜いてステージに上がらせる花展の花と異なり、ほんのわずか手に入っただけの花材を生けるのは家庭の花にふさわしく、カジュアルだ。お稽古していた時に包みを開けて「やった!」と思ったり「うそー!」と思ったりだったがそういう昔々のことも懐かしく思い出される。
 
 十月になった。心身共に苦しかった半年を経て、花鋏を持つことに意欲や喜びが戻ってきた。秋草を生けながら、私はそこ通る風になっていた。スーッと透き通った風だ。


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