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2015.03.27

五分咲きのサクラ

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 私は五年ぶりくらいに風邪を引いてしまい伏せっていた。しかし最低限の家事だけはしていた。内科へも行った。薬もしっかり飲んでいた。それでも発熱して頭がガンガン痛くなったこと数回。この私が食欲減退して、食べるものの味もよくわからない日もあった。四年半前に肺疾患が出て、呼吸器科の医師から診察の度に「風邪、引いたりしなかったでしょうね。」と言われ続けている。あら、どうしよう。しかし、あれからの日々、あれだけ真剣に「風邪引かないように」努めて暮らしてきたのにと思う。この頃は花冷えの時期だから急激な冷えや気温の変化もあった。どんなに用心していても風邪引くこともある。今度呼吸器科に行って「一週間以上、風邪引いてクリニックにも行きました」と伝えたらあの主治医、キッと睨むかも。そしてまた、あの言葉に違いない。「いいですか、風邪という病気はないのですよ。感染病なんです。ということは・・・」以下略。先生、ごめんなさいね。もっとしっかり気をつけますね。

 最近、私は何処へ行くにも近くの公園のサクラを眺めて通るようになった。それは蕾がふくらんできた頃からだ。そしてポツンポツンと咲き出した。ソメイヨシノのやさしく淡いピンクが風に揺れると私の心も揺さぶられる。それは母の手招きのようにも感じられる。今日はカメラを持って出た。そして一番近い枝に咲いたサクラを撮った。サクラは五分咲きで、これからドッと次々に咲き誇っていくところだ。

 明日は友人たちと会うために街へ出る。私の鼻は真っ赤でヒリヒリしている。ここへんはお化粧していても無駄なようだ。咳は無いがどっちみち私はマスクして外に出るからそれでわからないと思った。しかし一緒にお昼食べるのだからマスクは取るんだ。いやだー、病んでいると年バレバレ、なんだかさびしいー!今日中に元の私に戻らないかなあ。でも、どう考えても五分咲きのサクラと同じで五分治りといったところだものね。残りを一気によくなりたい。早く完治したい久々の風邪引きだ。


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2015.03.12

小さなスミレ

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 真冬並みの寒さが戻ってきたここ2、3日だったが、それ過ぎてほんわか春の予感の暖かさが少し戻ってきた。風は冷たいが日差しはその分春の暖かさを感じさせてくれる。家の中では陽が当たる部屋と陰になる部屋や場所とでは大きく異なり、家の中でその寒暖の差に頭がピキッと痛くなる。外では同様に陽が当たるところを行く。
 
 洗濯物を干しに出て庭の隅に今年も小さなスミレが咲いているのを見つけた。5cm四方といった小さな花だ。濃い色のスミレの花も魅力的だが薄い紫色のスミレの花はまた良い。つい「そして ひとつぶ スミレ色の涙~♪」と歌ってしまう。しかし玄関先のハナミズキ同様げんなりされて育たなくなっては大変だから心の中だけで歌った。そのままブローチにしてしまいたいとも思った。大体、スミレはあの茎の細さからロマン漂う紫の花を咲かせて春風の中にたたずんでいる。いかにもたたずんでいるといった風情だ。「・・スミレさんっ!」と声をかけると「・・・はい・・・」と、ささやくように返事しそうな感じだ。漢字で書くと「菫」だがこれはあまり好きにはなれない。姿が思い浮かばないからだ。平仮名もいいが「すみれ」は私が思うに人の名前に合う。片仮名が植物でもあり合うように感じられる。
 
 小さなスミレ、どこからかやってきた小さな小さなスミレ。愛おしい小さな命。花屋に無い野傍の花。洗濯ものを抱えてしゃがみこんでじっと見つめた。「あー時間が無い、時間が足りないー!自分の時間って無いー!」と騒いで暮らしている自分がウソのように思えたひとときだった。

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2015.03.04

ミニスイセンが

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 玄関先に一気に黄色いミニスイセンが咲いた。ミニスイセンは丈が15cmばかりで可愛い。うつむいてはいるが風に揺れてニコニコしているように思える。また丈が低い分茎も短いため、茎が折れて可哀想な状態を見ることもない。
 
 半年前にもしかしたら手術の可能性もある状態を指摘され、半年後に再検査して決めましょうということになっていた。そして2、3日前にピリピリしながら早朝から検査に向かった。しかしラッキーなことに大丈夫だった。ドクターが5人おられて、院長先生を指名するととても待ち時間が長くなるためここ数年は別な医師にお願いしていた。その先生の誤診だったというわけではないが、院長先生が「うん、これは腫瘍とかではないですね。心配ないです。また一年後に来てください。」と言われた。「そっ、そんなに言い切っていいのですかぁ!?」とポロッと出たのだが院長は「はい」と一言。まあ、心強い!いつものことだが院長先生は最後には手を取って「大丈夫ですよ!」と言ってくださった。医者はなんてすごいのだろうと思った。何かあったって訴えたりしませんとも思った。これまで院長先生がいつも最後には患者の手を取って「大丈夫ですよ!」と言ってくださるのだが、私はこそばゆかった。と言うのか恥ずかしかった。だから年に一度の甲状腺外来での経過観察は別な医師にお願いすることにした。待つ時間もほとんど無く、楽でもあったから。でも疑いのあった今回はなにがなんでも院長先生にと思っての指名だった。
 
 私が年とってきたからかとも思ったが、しかし感動した。これからも待っても院長先生指名でいこうと決心した。なかなか言い切ったり、しかと「大丈夫ですよ!」と手を取って励ましてくださる医師などおられない。そしてそれが普通なのだともわかっている。そんな中、こんなにも有り難い医師がおられるとは。私は心から「ありがとうございました!」と言って診察室を出た。
 ミニスイセン発見はその帰宅時だった。なんとなくエヘッと笑いながら「お帰りー!よかったねー!」と言っているようだった。わずかな風にも花が揺れているからそう思われたのだと思う。しかし、「ありがとー!」と幼稚園児いっぱいに見えるミニスイセンに小さく言った。そうだったよね、ミニスイセンさん。ほら、うんうんって頭揺らしてるよ。

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