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2011.12.29

スイセン

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 玄関先のスイセンが咲いた。少し向こうには何株かありまとまって咲きつつあるがこちらは小さな一株でたった二輪の花が咲いた。さすがに本格的な冬の寒さに二輪だけで心なしか震えて身を寄せ合っているように見える。これを見て、私は遠い昔のことが思い出された。姉と私だ。そういう写真が残っているが、姉妹仲よく寄り添っている。「寒いねー」「うん」「寄ってたらあったかいよ」「うん」そういう会話が聞こえてきそうな写真だった。
 もちろん今でもそれなりに仲はよい姉妹ではある。しかし人生の途中からそれぞれの生活環境の違いは大きく、加えて元々の性格や価値観の違いがあり、あのように無邪気に寄り添うことはできない。それは自然な流れであって悪いというものでもない。

 「絆」という一文字が今年の象徴とされた。いざとなると絆は強いけれども、日頃は自分の目の前の生活で精一杯、なかなか近いものでもなくなっている。それでも、今年この国に振りかかった未曾有の大災害は多くの人の心に「絆」という言葉を甦らせてくれた。私もその例外ではなかった。
 母が亡くなって久しく、父も今年七回忌だった。生まれ育った家族としてはもはや姉一人だ。姉のことは、たまにむかついてもお互い様だと思って、大事にしていこうと思う。そして今の私の家族、その周囲の人々も大事にしてゆきたい。

 来る年は世の中も個人的にも穏やかで良い一年でありますように。今年一年、更新も頻繁でなく、楽しいというほどでもないこのブログをお訪ねくださったお方々に心より感謝、感謝。皆様、良い新年お迎えくださいますように。

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2011.12.12

今年のクリスマスコーナー

  Imgp1727_今年もささやかな我が家のクリスマスコーナーだ。毎年大体似た感じにまとまっている。でも、今年は友人手作りのラベンダーのポプリの香り袋が届き、目玉で最前線に鎮座していただいている。ご親切に家族分を作って送ってくださった。スノーマンも嬉しそう。やたらトップスターばかり大きいチビツリーの下にドドーンとクリスマスギフトが、といった感じで楽しさ倍増する。

 昔、私の最愛の母が繰り返し死の縁を彷徨っていたクリスマスがあった。そんな時、用のため街に出ると、何処もクリスマス色の中を歩いていてクリスマスソングは他の人のものに思えた。虚ろな心の私は、それでもふと小さな展示のクリスマスツリーにじっと見とれた。これ見よがしの美しさ、可愛さでなく、言うなら古めかしい素朴なクリスマスツリーだった。現代の懐古趣味的な真似っこでもなく、実に素朴な味わいだった。赤と金色の玉が下がっていて、毎年使ってきたのか色あせもあった。薄く綿を引き伸ばして枝に掛けて、トップスターだけあったように思う。ショーウインドーの中のそれを二十歳を過ぎた私は飽きることなくずっと見つめていた。幼い頃の思い出が甦ったのかもしれない。クリスマスは希望の日だと言った母の言葉がそうなんだーと思えた気がしたのを覚えている。

 想像を絶する体験をされ、今もなお不安や苦悩ばかりの中にある今年の震災で被災された方々に心身とも冷え込む厳寒の季節が来た。辛い年の瀬、お掛けする言葉も見つからない。しかし、ささやかなことに希望を持たれ、心身も暖かくなりますようにと祈る。希望ある限り、人は諦めない。明日に乗り込める。

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2011.12.09

今年のクリスマスリース

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 今年のクリスマスリースを作らなければ!先日、突然思い出した私は慌てて庭の藤蔓を取り込みに出た。毎年なのだが昔、庭にあった藤棚の残りが少しだけ伸びる。花を付けることなく地面を這い、何かにすがってじっとしている。そのすべてを私がこの時期にはいただく。葉を落として洗い、ひたすら無造作にクルクル巻いてリースの土台を作る。3個分ができる。今年は陽気に勘違いしていたのか、大幅に遅れてしまったため三倍速、早送りのようなバッタバタ仕上げになった。リボンを巻いて、キラキラの付いたマツボックリを付けて、以前に組んでおいたベルや赤い実、葉、などをトッピング。そして今年は我が家のポコポコにはじけた綿花をポンポンと貼り付けた。私はフラワーデザインで使うグルーガンを使わず、すべて木工用ボンドで留める。すべてが完全に乾燥するまでまる二日はかかった。

 今年のリースのように均等に並ばない、どこかで外れたものがある方が好きだ。この非対称が動きを出す。厳粛な場所、神聖な場所、うんと落ち着いた所などには安定感ある静のものがよい。私個人のものならば、やはり動、動きがなければ。最後の段階であるポコポコした純白の真綿をそうっと土台に取り付ける頃は、三倍速の動きではなくなっていた。夢のようなふわふわをドキドキしながら配置した。にわか仕立てだが、これをメインに現在さまざま置き合せをしている最中。もうすぐささやかながらステージが出来上がる。

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2011.12.06

コウテイダリア

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家族が人からいただいてきて植えていた苗木はぐんぐん伸びて、そして冬になった今、花を咲かせた。途中、夏あたりにわさわさとした大きな葉が茂り、風になびいてゆらゆら揺れているのは少し不気味な感じさえしていた。家族に聞くとコウテイダリアだと言う。そんなに背高ノッポになるとも知らずに庭のほぼ真ん中に家族が植えたので実に不調和に思われた。恐ろしい手招きにも見える大きな葉には虫もよく付き、葉ごとカットしていたので地面から二メートルくらいは茎だけだ。さらに一メートルは伸びて、数日前に多くの蕾をつけた。そして一つずつ花が開いていっている。

 コウテイダリアは背高いというだけで「皇帝」が付いたとか。それでいいのかなと少し感じた。ノッポダリアではパッとしないけど、皇帝は言い過ぎではないかなと私は花を見上げながら毎日思う。もしかしたら晩秋から冬になる時に咲くということが何かあるのではとかも考えたが、調べたところ背高ということだけらしい。見上げていてもお顔が十分に見えないあたりが「上のお方」ということだなと私はいくらか納得した。きっと「何!?失礼な人!」と思いながら見下ろしているんだろうなーとも思いながら家の中に引っ込んだ。

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