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2010.01.26

「は」は大事

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学生時代とか、親元を離れている間を特にいい加減にしてきた私の歯は後々ひどい仕打ちをうけることになった。子を成してからそれが始まり、それからも喉元過ぎるとまあいいかと適当なもので痛んだら歯科へ走り込むだけだった。それはいい加減な歯科通いだった。十数年前から近くにしっかりした歯科ができてホーム・デンティストとなった。そしてそれから大工事のようなことが続き、二ヶ月に一度のメンテをやってきてなんとか普通になっていた。ところが最近金属を被せた奥歯が傷み、また改修工事。ようやく終了したら今度は違う部分の歯が欠けていた。「先週普通だったのに欠けましたね。」と言われ「えっ!?」(実際は「え」に濁点が付いている発声)手鏡で覗かせてもらうと、間違いなく決壊していた。そこでまた来週から改修工事となる。ただでさえ歯科ってテンション下がるし、めげ気味なのになんとも情けない。

 しかし私は数年前に実父を亡くし、それ以前の数年間、父が寝込んでいた間のことで初めて学んだことが多くあった。その一つが口の中の衛生の大切さ、そして歯というものの大切さだった。めげてなんかいられないよ、ケアして改修工事しながらでも大事にしていこうと思う。りんごとフランスパンが好きな私はそれらをかじることができなくなるのは辛い。歯は大事、歯は大事。

 写真は庭から摘んできた白に赤の絞りの花弁のツバキ。植物である花は、葉の緑によって引き立たせてもらっている。「は」違いではあるが「は」が大事なのは一緒である。

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2010.01.18

フユシラズ

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 この南国でも久々の積雪で、次々とやって来る寒波に冬らしいとは言っても子供の時のような元気はなかった。子供たちが雪合戦したり雪だるま作ったりしてキャッキャッ言って楽しんでいる光景をニュースで見ると懐かしい。今の私は、ボズッと自分の足跡残して積もった雪の上を歩くことが楽しい。そうこうしている内に寒波も一休みとなった。陰は冷えるが陽の当たるところにいるとあったかい。

 庭師さんが年末の作業できれいに鎌でもって根からいろいろな花の根も刈ってしまい、よほど運と生命力が強いものしか出ないだろうと思っていたが庭の端に今日、一苗分のフユシラズを発見した。花が一輪だけ咲いていたので判った。フユシラズ、冬知らずというくらい寒さに強く、毎年花の少ない冬場に長く咲いていた花だ。たくさん花をつけるのでじっと見たことはなかったかもしれない。キンセンカの仲間で、ミニ版といった感じの花と葉である。暖かい陽を受け、小さな花のその橙色はいかにもビタミンカラーに思われる。「こんにちはー!」というような無邪気な明るさは本当に大切だなあと感じた。そういう体質が冬をつらく思わせないんだよなあと。じっと耐えて準備していて早春からパッと華やぐ格調高いウメの花ももちろん素晴らしいけど、カジュアルな花に学ぶのは仰々しくない素朴で明るい庶民的な芯のあり方だ。

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2010.01.12

ののちゃんのお兄ちゃん

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 「ホーホケキョ となりの山田くん」はマンガも映画も涙出そうな楽しさで、私は大好きだ。山田家の長男、のぼる君。あまり名前は知られていないと思う。ののちゃんのお兄ちゃんと言った方が判るのではないかと思う。無駄が多く、時々意味不明な頑張りを見せる。定期テストまでボーッとしていて、テストが終了してすぐから俄然燃えて夜遅くまで勉強するなど。よく解らないところが私と共通しているように思えて親しみを感じる。そのお兄ちゃんのストラップを人からいただいたが、私は携帯電話生活をしていない。外に出るとマトリックス生活である。なんのことはない、公衆電話を必死に探しているということだが。

 そういうわけで、家の鍵を付けて使っていた。ところが、ある日お兄ちゃんの姿の部分が外れていて、無い。「お兄ちゃん、お兄ちゃん!」と何日も探したが見つからなかった。結局それから何ヶ月か経ってからお兄ちゃんは発見される。裏口に置いてある長靴を履いている時に感じた異物、これがお兄ちゃんだった。とにかく我が家の出入り口にてお兄ちゃんは踏ん張ってとどまっていた。私は絶対に剥がれないようにエポキシ系接着剤でしっかり留めた。

 何回も寒波到来の冬らしい日々。それでも庭のウメの蕾も少しずつふくらんできている。ホーホケキョの早春ももうすぐだ。お兄ちゃんが守る家の鍵を握り締めて、私は頬ピリピリする寒さの中を嬉々として歩く。どんどん歩く。

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2010.01.07

オードリー・ヘップバーンのはがきレター

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 オードリー・ヘップバーンの写真展がデパート催事場で行われていた。最終日に一人で行った。ほとんどが女性だったが多かった。華麗で温かく、スマートで優美な彼女は本当にスター。オードリー・ヘップバーンと言えばジバンシー。だがジバンシーデザインの衣装、小物だけでなくどんなものでも彼女は素敵に自分のものとして驚かせてくれる。パネルの写真をかなり時間かけて見てきた。あー楽しかった。出口ではお決まりの販促商品が並んでいた。そうねえと思い眺めたが今ひとつ決定打がなく、何も買わなかった。

 家に帰って、長々と使っている彼女のはがきレターを眺めた。はがきレターとは、よく事務的な郵便で届く、はがきの下隅から剥すと中はお便りになる(はがき料金50円で送られる)スタイルのもの。私を知っている人はこれを見たら「あら、あの人から来たのでしょ」と言うくらい送っている。あと何十枚も手元にあるが、すでにその三倍は人に出している。最初に見た時に何の迷いもなく買って、また見つけると買って、とにかく徹底して買った。もしかしたら少なくともその店では買い尽くしたのだと思う。限りなくある写真のどのオードリーも素敵だけど、私にはこのはがきレターの彼女が一番心魅かれたのだ。ずっと眺めていても飽きない。「ねえ、オードリー・・」と話しかけたくなる。そして、そういう感じで話したくなった人に出す短い便りを私はまた書こうかな・・と思っている。

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2010.01.04

張子の虎

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 新年になり、干支は寅。四半世紀ばかり眠っていたトラを呼び起こして連れてきた。わりと大きな張子の虎である。わが子の初節句にお仲人さんから頂戴したもので節句飾りに置き合せたが、初節句だけの出演でそれ以降は箱にしまい込んでいた。片付けしていてふと取り出してみたら、なんとも勢いがあるではないか。せっかくの干支なので出窓の所に一年居てもらうことにした。

 初節句の本人である息子は数年故郷には帰って来ていない。都会で細々と仕事しながら、夢を追い、小説を書いている。今年も「頑張ってます」と賀状が届いた。私は彼への賀状に「虎視眈々とチャンスを狙えよ」と書いた。私も家族も日本や世界も、勢いある元気な年であってほしい。元日に一人で初詣に行ったが、引いたおみくじは大吉だった。私はすましていたが、心ではトラちゃんのような吠え方していた。ガルルルルーッ!!「よーしーっ!!」ってね。

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