シャリンバイ

前回の記事に記した低木、シャリンバイ。我が子が園児の頃と同じくらいの背丈だと同じようなこと思った日が数年前にあって、日記に書いていたその場所に行ってみるとシャリンバイがあった。しかも早々と花を咲かせていた。白く愛らしく、梅の花に似ている。葉はこの写真ではわかりにくいのだが、手のひらを広げたような形で車輪のようにも感じられる。
これまで稀にしか見たことがないシャリンバイなのだが、いずれも街路樹か道路際の植え込みであった。キョウチクトウもそうであるが車道に沿って植えられている植物は大気汚染など公害にも強いとされている植物だ。シャリンバイもたぶんその仲間だと思う。それにしても白くて愛らしく清らかな花だ。この街路樹くらい逞しくなければ。そうして「あら、そうですか」というくらい平気に見えるようにしていなければ。ぼやき、溜め息は美容にも健康にもよくない。多くの煩わしいこともパッパッと平手で振り払い、シャンとして前向いて歌いながら歩いて行こう。
そうしてシャリンバイから離れようとした時、その葉は小さな手のひらに見えた。大きさ、やはり園児の頃の我が子くらいだ。懐かしいな。そして、私はそこを離れた。写真が出てきて、ずーっと眺めていては日が暮れる。宝箱にしまい込んで、今日を生きよう。シャリンバイ、バイバイ。心の中で手を振った。








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