ハナミズキ


昨年植えたハナミズキの若葉が出た。芽は付いている苗木だったが植えてから見た目がまったく変わらず、死んではいないのだろうが育つのだろうかと心配していた。植えた場所は台風で壊れて開きっ放しの門扉の傍、バックのブロック塀は何十年ものの古さで見栄えが悪い。しかし、ここにこの樹木は育っていく。花の色はピンク。何年経って花が見られるのかまったくわからない。ただ、この樹木を我が家のシンボルツリーとすることだけを勝手に私が決めた。だからハナミズキ、この家とともに長く生き抜いていくのだよ。
なんのことはない、これはいただきものである。しかも市から。と言っても表彰ものでなく、私が市政だよりなるものを見てネットで申請をした。そしてギフト仕事の繁忙期であったが休みをいただいて市役所に受け取りに行った。出産、結婚、新築など節目のお祝い事に市が希望者にくださる樹木で、3、4種類ある内から私が選んで申し込んだ。色は白は寂しいかなと思いピンクを希望した。これは我が家の場合、銀婚記念にいただいた花木だ。新しく家族を作り、その翌年には子ができて家族が増えた。それから四半世紀、それなりに山あり谷ありであった。しかし概ね幸せな日々を過ごしていることに感謝せずにはいられない。
人は単純に愚かで弱い。特に私は自己中心的な人物であり、しばしば「つまらん・・・」と嘆く。「私は毎日このハナミズキを見ては最初の頃の気持ちに戻ろう。」幼い若葉、その柔らかさに触れ、私は誓った。その今日、暖かい春の陽ではあったが通る風はひんやりして冷たかった。
















最近のコメント