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2008.07.19

サルビアの花

 Sarubia
夏休みになり、子どもたちも楽しく団体で闊歩、懐かしくうらやましい光景があちこちに。気がつけばブログの更新なんてできてなかったギフト仕事の夏です。梅雨明けからの勢いある猛暑続き。店で「あっ・・・」と思いながらも横目で見た花束の売り場も見なかったことにして過ごしていました。庭にこれといった花も咲かず、でも思いついたからには小さな一輪でも、と摘んで入ったのがサルビアの花です。
 サルビアの花は幼い頃から馴染みがありますが、炎天下に強烈な朱色の軍団の印象が大きくて暑苦しいイメージが私の中にはありました。我が家にはささやかに二株だけがあり、しかも小さめの花がわずかに咲いているという具合です。「これだ」と思ったのでした。これまでの暑苦しいイメージを拭い去ることにしようと。ほんのちょこっとだけをプリンの空き瓶に挿しました。涼しげなハンカチを無造作に敷いてそこに置いて記念撮影。決して雑誌やカードにあるような素敵な一輪ではないとわかっています。でもその一輪をじっと見ていると、花弁が二重になっているところの中の方を摘み取って、その蜜を吸っていた私が見えるようです。甘い蜜。青い空。セミの鳴き声。素朴な、平凡な一輪は遠い夏休みの思い出を甦らせてくれました。

 お見せできるような花生けではありませんが、それでも心をこめて、お訪ねくださったお方にこの花をもって暑中お見舞い申し上げます。

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2008.07.04

ヒオウギスイセンを1本生けて

 Hiougisuisen1Hiougisuisen2

アジサイも終わりそうな頃に庭に姿を見せるのがヒオウギスイセンです。鮮やかなオレンジ色の花です。昔、お稽古していた時はヒオウギスイセンは「緋扇」と書くと思っていました。朱色が日本的には赤、という頭だったのです。そしてスイセンの仲間だとも思っていました。この花材については先生が特に説明されなかったから勝手にそう思い込んでいました。この家に住んで、庭に咲くので最近になってネットで調べたことがあって、「檜扇」ということを知りました。雅やかで高貴な方々が持たれたものだということも。驚いたことはスイセンのような球根であるというだけで、アヤメ科の植物でした。そう言われると葉はアヤメと似ています。花自体はランの仲間と言っても納得するような感じですが。

 梅雨の中休みの今日、1本のヒオウギスイセンを生けました。梅雨の間に庭に伸びた雑草の間からポツポツと出現しますが、カンカン照りの下にあると少し暑苦しさが倍増する色に思えます。私だけかもしれません。ところが、1本を手に取ると、実にスマートです。葉は1本に多く付いていますが整理して、シャープな細い線がシュッと伸びている、その先に夏の象徴のようなオレンジ色の花房があるというヒオウギスイセンの美しさを生かそうと思いました。形は四角ですがガラスのコップに立てかけて細く長い線を強調しました。シュッとしている細い線の植物が水を揚げてピンとしているのは湿度が高くうっとうしい日にもすっとした気分にしてくれます。花の色の強さもあり、何本も生けるよりも1本であることの方がよいのではないかと思います。私もお中元ギフト仕事の中休みの今日でした。このシュッとした勢いで、また明日からやっていきましょう。

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