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2008.03.29

カイドウ

Kaidou_2Kaidou2 今年もカイドウの花が咲きましたが、ご多分に漏れずこの樹木もビシビシと切り詰められていて枝の伸びがなく、でも可愛いので小さい枝を手折ってきました。バラ科の花は、特に木に咲く花はどれもサクラに似ています。カイドウは花の柄が長くてサクランボのようですが濃いピンクのポコポコした蕾が枝に下がって付きます。咲くと縁に濃いピンク色が残り、薄いピンク色の花になります。そしてやはり花はゆらゆらと下がって咲きます。

 花器はずい分昔に購入したミニミニ生け花の花器です。5~6cm立法ほどの小さな変形花器ながら、底直径に合わせた3cm直径の剣山がセットになっていました。名のある焼き物でもないのですが時々使用、気がつくと何十年ものになっていてアンティーク風に見えます。置き畳を敷いてみました。25cm×15cmのこの畳は100円ショップで見つけました。デパートなどで見ては一つくらいあってもいいかと思いながらそのままでした。100円にしてはとてもよく見えます。まだ新しいこともありますがヘリも淡い色味の上品な金襴です。決め手はヘリでした。安っぽさ見え見えのものならば買いません。今日が初仕事です。

 外はサクラが見ごろになりました。花冷えの季節ですが、いよいよ春になった感じがします。花鋏の音も冴えて聞こえるようになりました。百花繚乱の時期は見疲れるほどに花がオンパレードの季節。家の中に同居する花はシンプルで落ち着く花がほっとする私です。

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2008.03.26

レンギョウの小枝を

 Rengyou
クリスマスローズは毎日どんどん咲いてくれています。私が摘んでばかりで、新旧交代させています。陽気もよくなってきたのでガラス花瓶に挿してみました。クリスマスローズはシャイな感じでうつむいて咲く花です。花屋さんに行かずに何か生け合わせは、と庭を見て回るとレンギョウが目に留まりました。同じ場所にあって毎年、小さなベルのような黄色の小花をびっしりと枝に付けて咲き、パッと目を引きます。でも小さな株のレンギョウも庭師さんがさらに刈り込んでくれていて、チマチマッとした感じになっています。レンギョウの「矯め(ため)」のきくしなやかで伸びのある枝は好きで、できることならば大作を生けたいと今でも思います。その、枝の伸びがまったく無く残念です。結局、レンギョウの小枝を小さく集めて小マッスにしました。うつむき咲くクリスマスローズに、春の陽射しのような黄色のマッス(かたまり)を、という思いです。レンギョウを挿している器はミルクピッチャーです。下に敷いている細長い小皿もセットで100円ショップにあったのを即買いました。ミニミニ花入れにしようと思ったのでした。その最初の仕事です。

 黄色の花も白の花も、同じ色でも花によって微妙に違いますし、花の形態や印象で受け留める感じがさらに違ってきます。このレンギョウの黄色の小花の集まりは元気を発信し、周囲を元気にする、何かそういった感じがします。ちっちゃなベルの集まりということからでしょうか。そうそう、学生時代のちっちゃな集まりがあります。行って元気もらってきましょ。


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2008.03.20

アンズの花

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久しぶりに雨降りだった翌日の今日はよく晴れて、すごい勢いでアンズの花が咲きました。アンズの花は遠目に見るとサクラに似ているのでよく間違えられます。ポコポコと咲く感じで、美しいというよりは可愛い花付きです。静かな里に咲いている雰囲気がいっぱいです。我が家のアンズは古木で背も高く、家の外に大きな幹が張り出しています。幹の手前の方で背伸びして手折れるところの一枝を失敬してきました。同じく、庭のオトメツバキの濃いピンクの花を添えました。一般的にツバキと言うとイメージする真っ赤な花弁のヤブツバキが欲しかったのですが。あら、ごめんなさい。でも、やさしい印象になりました。単に一枝ずつ、しかも選ぶこともなく手折ってきてパパッと生けたはいいけど、何か置き合せたいと思い探しましたがなかなか無い。まあいいか、ということでガラス製の小鳥の置物を置いてみました。この花器は掛け花入れとして作られています。私は毎回横使いしていますが、正面は大きく下がった方で、掛け花するように反対側には穴が開いています。

 器を斜(はす)に使うことが好きなので比較的パターンが似てきたりしますが、好きな形ばかりでなくいろいろチャレンジしてゆかねば。お稽古花はカリキュラムに沿って作られますので花材も形もさまざま。良いことも多々あります。花展で多くの作品に出会って学習することも楽しいのですが、研修会などで同じ花材、同じ器でまったく違う個性の作品になることを発見することの方がはるかに感動したことです。人と生けることがなくなって久しく、なつかしいばかりです。春の花の下、置き合せの小鳥のように物思う私です。

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2008.03.14

カスミソウに和花を

  カスミソウの水揚げができたところで、何か生け合わせようと思いましたが花屋でよく見る春の花では面白くありません。庭の樹木に花が咲いていることに目をつけました。

Kasumisou1た登場のこの絵は友人のギリシャ土産ですが、とても気に入っています。その友人は絵を描く人で、まるでその人が描いたと思えるような雰囲気の絵です。晩秋から早春まで眠らされているのですが、また季節になりました。この絵と置き合せる花にしました。

Higotubaki
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ピンクの花はヒゴツバキです。ずっしりとした、花芯が重厚なツバキです。他のツバキより虫食いが多く、蕾の内から虫が入り、咲いた時には茶色に変色、かじられた跡もしばしばです。虫さんそのものもよく見ます。葉も虫食いが多く、残念です。この一輪は珍しく無事でした。直径7cmくらいです。ヒゴツバキではかなり小さい方です。
黄色の花はサンシュユ。わりと素っ気ない枝ぶりにポンポンポン、と遠目には豆電球がたくさん点いた感じに花が咲きます。別名ハルコガネバナ(春黄金花)。では、豆電球でなくてコインかな。ともかく、ヒゴツバキの花芯の色味の関連付けでカスミソウの中に挿し色しました。

 カスミソウは、ベタッとならないように、ふわっと。そして、やはり疎と密の花の部分を作ってメリハリを出しましょう。根元の花、今回はヒゴツバキですがそれがもっと輪が大きくインパクトあるものでしたら単独の小作品になります。今回は絵の印象を引き立てる役目です。水、光、ゆったりと流れる時間。
 ヒゴツバキ、サンシュユは和花、木の花ではありますが最近は特に花束に木の花と組ませることも多く、カスミソウが洋花にだけ合わせるものではないことは分かっています。でもあまり木(ボク)の太いものとは難しいです。草ものでしたら和花でもそう難しいことはないのですが。カスミソウの扱いを効果的にするためには実際にいろいろ試して体得することが肝心です。機会があったら、コップにでもトライして楽しんでください。


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2008.03.12

カスミソウ

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旅行から帰って来ても、サクラは造花のようにきれいに満開です。これは室内にあるため無風で無事なのですが、枝を持って振るうと見るも哀れに丸裸になると思います。枝先の花後のあたりには葉がたくさん出ています。でも、まあいいかともう少しそのままにしておくことにしました。

 そんな時に、家族はよく花をいただくことがあり、今度はカスミソウです。我が家に何かの花と一緒にやって来ましたが、お仏壇に行った残りをいただいたのがカスミソウです。私はチラチラとベールのようなこの花、好きです。切り花で出回っているのはほとんど、シュッコン(宿根)カスミソウです。台所の出窓に水切りしてポリバケツに入れたものを置いたところまさに春霞。本当にボーッとした光の中にまどろむファンタジー。
 春は頭がボーッとして、森羅万象生き生きと言っても賑やか過ぎて疲れるし、体調も冬過ぎて不具合が多く、あまり好きではありません。でも白い花はいいなあと思います。まして夢のような小花の集まりは。日常の現実に戻るとついため息が多いのですが、カスミソウに息を呑み、なんと幸せなことと嬉しくなりました。ピンクなど有色のカスミソウも出回っていますが、やはりカスミソウは白い色。他の花と合わせて先に言ったようにベールをかけるように花束や生け花で演出されますが、単独でカスミソウだけでも存在感ある花です。誰もいない所で、どこかの歌手みたいにワッとたくさんのカスミソウを髪に付けてみたい誘惑に駆られます。

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2008.03.01

サクラがやって来た

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家族がサクラをいただいて帰ってきました。サクラの枝の束というものでなく、驚いたことに細いながらも1本の木という感じの3本を束ねたものでした。イベントのためにのようですが、温室で花を早咲きさせたそうです。季節先取りする生け花では、花展のためには時々あることです。
 さて生けるとなると、サクラは「ため」がききませんので今回のほぼ真っ直ぐな3本には悩みました。でもせっかくの背丈はそのままに生かすことにしました。玄関外のスペースに青銅風の合金製の壷を花器に生けました。決してうまく生けられなかったのですが、大きさだけで言うと、どこかの料理屋さんの入口にある花みたいです。
 
Sakura
先日のウメの花のアップも可愛いものでしたが、サクラのアップはハッとする美しさです。やや透明感ある淡いピンクの花弁が風を受けて揺れるあたり、ドキドキするくらい心が動揺します。見上げれば紅白のウメが去り際です。風に散り行くのは丁度この頃なのですが、今年は早咲きのサクラが来て少しせかされるように思っているかもしれません。ウメさん、今年だけですよー。そして、サクラとともに届いたのは友人からの花見しようねというメール。一気に春へと心もダッシュです。

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