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2008.02.23

番ネコと椿

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台所の出窓に家族の旅行土産の木製のネコの置物があって、私が椅子を持ってきたり座布団を持ってきたりして加齢による体力低下を補っておねぎらいしています。家や台所の守りになるのかは確かではないのですが勝手に番ネコ扱いして、少なくともその出窓は守れと思っています。極彩色(だんだん色あせしてはきましたが)のネコはどこからやってきたのかも覚えてなく、最初は妙に眠そうな目してるなと思っていました。でも台所のその場所に置いていて長年近くにいると親しみが湧いてくるもので、椅子だ座布団だになったのです。そのネコに時々花を添えてあげます。心なしか嬉しそうだし、見ているとこちらまで楽しくなります。白に赤の絞りの入ったツバキが咲きました。葉も虫食いが多く花弁も茶っぽい色になりやすいので、一番きれいな感じの一枝を手折ってきました。眠り猫に牡丹ならば、我が家の番ネコに椿。世界的どころかほとんどの人がまったく知らない我が家のネコは、安心して眠ることもできず起きている、いつ花首から落ちるかもしれないツバキとともに。おねぎらいの言葉かけずにどうしましょう。

 花に合う置物や小物を持ってきて置き合せることが多いのですが、時々はそこにある物に花を生けて添えることも楽しいと思います。時計やペン皿など日頃使っている、お世話になっているものにちょっとだけプレゼントっぽく一輪の花を置き合せてみませんか。

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2008.02.19

紅白の梅、満開

Ume 我が家にある紅白の梅が満開になりました。白い方が早く咲き始めましたが今ではびっしり紅白揃い咲きです。昨年末に庭師さんがとても短く整えてくれて、枝ぶりを楽しむことは難しいのですがそれなりにウメを楽しむことは十分です。枝ぶりが良かったら私は登って行って水盤に生けるように枝を切ったと思います。先日の記事の小さな枝は、すべて高枝切り鋏でカットしました。

 中学生の時に尾形光琳の紅白梅図屏風を教科書で見た時には戦慄を覚えました。実に生き生きとしたデザインだと感じました。左側、白の老梅の枝ぶりの見事さ。右側は若々しい紅梅で、間に流れる小川の流水の豪快で華麗なデフォルメ。脈々とした生命の力強さに溢れ、魅了して止みませんでした。それと比べるといけないのですが、我が家の紅白の梅の木は素朴に年を重ねています。我が家にたぶん古木で人がくださって40年ということですが、味わいある古木にさらになっています。白蟻被害に遭い、強い駆除剤を施されて久しく、それ以降、実が成って地に落ちてもそのままです。今が一番良い我が家の梅の木の状態です。私が来る前から家族を見つめてきて、今もこれからもそうです。物語のように顔が現れて何か話してくれたら楽しいけれど。梅の木おじいさん、かな。とにかく元気に春を迎えられた家族に、大きな紅白の梅は確実にありがたいメッセージを届けてくれているように思えます。

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2008.02.17

今年のワタを

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かけていた袋を外したワタは、袋の中で細い茎が折れて果てていたものもありました。今年のワタはこれがすべてです。下に置いている分は以前のものを含めて折れて落ちたワタです。どれも懸命に頑張ってくれました。私がもっと学習していかねば、とつくづく思いました。毎回、適当な試みをやってきたのは私のエゴで、可哀想なことしたなあと胸痛んだのです。

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以前アレンジメントの花籠をいただいて、オアシスを破棄してから小物入れとして活用していた籠に大判のハンカチを結びつけました。これに今年のワタをすべて一緒にして入れました。踏ん張って落ちなかったものも、力尽きたものも、ともに真っ白な雲のような綿花をしっかり蓄えています。少ないものを多く見せようと、できるだけふわっと重ねました。ナチュラルな絵柄と色合いはきっとワタさんたち喜んでくれたのでは。本当にありがとう、みんな。種を綿花から取り出すのは来月以降、少し陽気がよくなってからにしましょうね。しばらく、あなたたちをながめていますよ。

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2008.02.09

茶碗に花生けて

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白色のウメを生けたのは私が生けた作品もあまりよくなかったけどピンボケで残念でした。ようやく遅れて紅色のウメが咲き始めました。白に赤のぼかしが入るツバキも。今回は生け花、というくらいの枝でなく、わずかな小枝でそれぞれ手折ってきました。あまり使用することなくガラス戸棚にある茶碗にそれぞれ生けて置き合せました。剣山も、留めになるものは無く、単に茶碗に水を張って縁にもたせかけています。アップにすると希望に満ちてやってきた新入生のような新鮮さが伺われます。

 水の中に葉や芽などが浸からないようにします。浸かったら腐ってきて植物は傷み、水はぬめります。昔は土左衛門(どざえもん)と言って忌み嫌ったそうですが、水死体というよりそこから病気が発生していきます。今時分は水も冷たく直ぐに傷むということも無いのですがこれから気温が上がり水が温んでくると直ぐに哀れなことになります。バクテリアの発生などによるものだからです。花茎の切り口が塞がれると水揚げできなくなります。茎や花器にぬめりが出る前に水替えして、もしぬめりがあったら茎や花器の内部をきれいに水で洗ってから、水切りして生け直しましょう。

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2008.02.08

ワタを家に連れてきて

日中、陽が昇るとそれなりの暖かさもあるけれど、朝は降霜の日が続きます。プチプチで包んでいてもたいした進展は望めないかも、と思い切ってワタを地面から抜き去りました。抜き取るのに苦労もなくすーっと抜けました。抜き取った跡地はさらに冷え冷えとして見えました。

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とりあえずプラケースに水を張って、5本すべてを入れました。まず、外から来たのでハタキで埃を払うこと、根を洗って茎を水拭きすることに時間がかかりました。南向きの陽当たりがよい場所に置いていますがなんとなく土への未練がありそうに外を見てるようにも見えます。ここは庭への昇降口なので違う場所に移動しますが、温室状態でもう少し育ててみたいと思います。でももういくらなんでも収穫しなくてはね。来月には水とも縁を切りましょう。わずかな綿花をいただきます。それでないと、その中にある種を取り出して種まきに間に合わなくなります。

 それにしても私ってどうかしてる。毎回5本くらいのワタに必死になるのはよいけれど、スカーレットを妄想するとはね。でも、たとえ瓦礫の地にでさえ数本のワタは必死になって生き抜いてくれました。今年はやはりもっと好条件な場所を確保して、インターネットなどで学習しつつ育ててみます。

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2008.02.01

クリスマスローズ

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我が家にあるクリスマスローズが咲き始めました。クリスマスの頃に白いバラのような花を咲かせるということで名付けられたと聞いたことがあります。クリスマスローズはキンポウゲ科の花ですが名前の通りクリスマス頃に咲くのは決まった品種で、それ以外の多くは春に咲きます。年明けから咲き始め、花の少ない頃に咲く草花です。ポインセチア同様、花弁と思われる部分はガクで、実際の花はおしべの元あたりにひっそりと在ります。うつむきがちに咲く花は数多くありますが、しっかりした茎や葉に可憐な花が咲き、山野草には無い魅力があります。何かささやいているような感じがします。

 ハッとする清らかな白さのその花を数本、生けてみました。朝の光の中に冴え冴えとしています。花器はいただきもののアレンジメントの吸水スポンジ(オアシスと言います)が入っていたパール調ピンクの色合いの陶製カップです。花は全開のもの、半開のもの、蕾の大小、と時間差を取り混ぜて生けましょう。敷物に持ってきたのは、母の形見のレースのショールです。もう半世紀ばかり前の品なのでアンティークと言えますが、やさしい色と繊細なレースが母の面影と重なってじっと見つめてしまいます。割烹着を着て生け花していた母の姿まで思い出します。

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