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2008.01.05

スイセンが・・・

Suisen

 過保護と言われようとプチプチで守っているワタ。陽が昇ると外して、また夕方に掛けに行きます。年末からの寒波も和らぎ、袋一つ一つをのぞきこんでいます。と、すぐ傍にあるスイセンが咲いていました。いつもならば既にたくさん咲いているのですが今年はずい分遅くなっていました。初めて一輪が咲いたところでした。あとはいくらかの蕾。夕陽を浴びてささやかに咲いているスイセン。数日してマツが取れたら(正月が過ぎたら)この1本を生けたいと一瞬思い、次の一瞬には忘れました。しおらしく咲いているスイセンに純粋に見入っていました。そして、摘んではいけないと感じました。我が家のものであるから悪いことはないのですが、「ここで見た、今のこの気持ちを忘れまい」と妙な決心さえしました。スイセンが「摘まないで」と言っているように見えたわけでなく、ただ摘むという行為ができなかった・・・。私はデジカメを持ってきて写真にしました。何度見てもその気持ちが伝わるような写真ではないのですが、それは私の撮る技術のお粗末さです。

生け花にして、もっと生き生きとした本質をくみ出して美しく表現してあげたいということは本当だけれど、姿を見ているだけでいいという思いも湧くことがあります。懸命にやっと咲いた一輪に手がゆかないのは、たぶん良心。たくさん咲いていれば家の中に連れて行くのは何とも思わないこと。私は自然にそうなった自分の姿にも驚いてました。エゴを押さえたのではなくそうなった自分のことを。立ち尽くして見入った自分のことを。

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