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2008.01.27

ウメが咲いて

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ウメは一気に咲いてきます。あら、と見上げると白梅。紅梅はまだ蕾です。届くところのウメを数本手折って生けてみました。生け合わせるのに庭の花で合うのはスイセンくらいしかありません。なんともお粗末な、ありあわせで遊んだ感じの一作になったのですが、まあいいかと記念撮影。白いウメの花はそれは清らかな気品が漂い、寒風の中に耐えて見事な花咲かすとはよく言ったものです。

 生け花で使う花材は木と草に分けて、生け花では「木もの」「草もの」と言います。ウメなどの葉が無い時に花を咲かせるものも、ツバキのように葉があって花を咲かせるもの、マツなどの一般樹木もすべて含んで「木もの」と総称します。そして、草花で花が咲くものも咲かないものもすべて含んで「草もの」と総称します。木ものは一般的には強くたくましい感じで、草ものは一般的には優しい感じです。それらが調和して一つの世界を作るということになります。もちろん一種生けとかで木ものだけ、草ものだけ生けることもあります。それはその良さをアピールする世界です。
 自分自身の心の中であっても、家族であっても、あるいは各種の団体、大きくは国々であってもそうやって生かし合いつつ調和してゆきたいものです。このバランスが崩れるとストレス、やがて病んで、国であれば戦火に包まれます。
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白いウメの一輪をじっと見つめていると日頃バカ言って暮らしているのに、心洗われる思いがします。難しいです、清く正しく、美しくは。でも、ありたい姿。求めてゆきたい姿。

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2008.01.17

ウメの蕾

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冬晴れの日、見上げると庭のウメにびっしりと蕾。ワタだスイセンだと目線が上向きになることがなかったこの頃でした。昨日まで派遣仕事で街路樹の裸木見上げながら歩いていたけど、我が家では庭に出てもタタタッと出ては家に引っ込んでいたようです。そして、なによりも見上げたくなる空だったに違いありません。冷たい風が吹く、よく晴れた冬の日は好きな日です。

 ウメは年末に剪定していただいたのですが、またまた大変ショートになっています。でも伸びがあり枝ぶりがよければ私は登ってでも枝を切りにゆき生け花にするでしょうから、それでよかったかも。ブチブチに刈り込まれてなければ実に趣きある力強いウメの枝の伸びがあっただろうと思われます。大きく風に揺れる枝が無く、ずしっとしていてびっしり蕾が付いているのも、それはそれでよし。
まだまだ寒さ続くのですが蕾は膨らんできています。松竹梅の「歳寒三友」について書いた記事はずい分以前ですが、ウメの忍耐強さは芯の強さ、本当に清く正しく美しくという理想です。そういえばそういう理念の学校に行きました。昔・・・。今、古木になってしみじみと本当だーと思います。さてこの古木に清らかな花咲かせましょ。

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2008.01.08

剣山直しを使う

 01080001玄関外に生けた大きな花は、今日になって流しましたが剣山もずっしりと重くしっかりしたものです。よく見ると、あのダイオウショウを留めるために回転させねじ込んでいったのですが数本の針が倒れています。剣山直しを使って元に戻しましょう。
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剣山直しを紹介したのもずい分以前のことと思いますが、昔から現在に至るまで見た目もあまり変わることなく生け花の道具で定番です。ネジで開閉、片側が剣山起こしでもう片側がクズ取りです。

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剣山に小さな穴の方を差し込んで、すっと起こします。気持ちよく揃います。01080011
反対側の小さな捧の方はクズ取り。ツマヨウジのようにして、詰まってしまった花材のクズをかき出します。今回は剣山を流水で洗っただけできれいになったのですが、花材によってはかき出す量がすごく多いことがあります。
 剣山はこの後フキンに伏せて乾かすことになります。剣山直しは剣山の手入れにはかかせないものです。花材を留めるのに剣山ばかり使用するわけではないのですが、剣山お持ちでしたら常備しておくようにしたいものです。金物屋さんなど、花鋏を扱っている店には置いています。残念ながら100円ショップにはありませんでした。それでも、300円しない価格です。小さいので見失いやすく、小さな鈴が付いています。

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2008.01.05

スイセンが・・・

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 過保護と言われようとプチプチで守っているワタ。陽が昇ると外して、また夕方に掛けに行きます。年末からの寒波も和らぎ、袋一つ一つをのぞきこんでいます。と、すぐ傍にあるスイセンが咲いていました。いつもならば既にたくさん咲いているのですが今年はずい分遅くなっていました。初めて一輪が咲いたところでした。あとはいくらかの蕾。夕陽を浴びてささやかに咲いているスイセン。数日してマツが取れたら(正月が過ぎたら)この1本を生けたいと一瞬思い、次の一瞬には忘れました。しおらしく咲いているスイセンに純粋に見入っていました。そして、摘んではいけないと感じました。我が家のものであるから悪いことはないのですが、「ここで見た、今のこの気持ちを忘れまい」と妙な決心さえしました。スイセンが「摘まないで」と言っているように見えたわけでなく、ただ摘むという行為ができなかった・・・。私はデジカメを持ってきて写真にしました。何度見てもその気持ちが伝わるような写真ではないのですが、それは私の撮る技術のお粗末さです。

生け花にして、もっと生き生きとした本質をくみ出して美しく表現してあげたいということは本当だけれど、姿を見ているだけでいいという思いも湧くことがあります。懸命にやっと咲いた一輪に手がゆかないのは、たぶん良心。たくさん咲いていれば家の中に連れて行くのは何とも思わないこと。私は自然にそうなった自分の姿にも驚いてました。エゴを押さえたのではなくそうなった自分のことを。立ち尽くして見入った自分のことを。

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2008.01.03

新年の花、補足

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大きな新年の花ですが、何cmと書いていて不思議に思われるかもしれませんので生ける前に撮影していました。剣山は筒状のものを壷の中に入れてからその上に置き、十字に留め木をしています。何の枝でも構いませんが、これはナンテンの太い枝を使いました。剣山もずっしりと重みがあり針が太く長いものです。大きな枝を受け留めるに足るものが必要でした。留めてから水を入れて、生けます。つまり上げ底になっています。実際は壷の口から5、6cmくらいのところに剣山があります。

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玄関のドアを開けると裏側の姿が見えます。こういう花は四方花ですので、裏側に行くとひどい舞台裏ということなく、それなりの楽しさを見せましょう。マッスにした5本のミニハボタンが可愛いです。横姿もまあまあというところです。毎日、「よっ!」とか言いながらドア開けて郵便受けに向かっています。ダイオウショウは丈そのままで使用しました。マツは花鋏の刃につくマツヤニがなかなかとれません。いつも正月花でマツを生けて年越ししてから花鋏を刃研ぎに出していました。手についたものも落ちにくいので、マツを扱う時は軍手などあると助かります。

 注連飾り同様、新年の花も来客用ではなく年神様をお迎えするためのものです。もちろんすべての人を迎える花ではあるのですが。マツという常緑樹に永遠を重ねて願います。ダイオウショウは大きくてホウキっぽいのですが年神様、降りてきてくださってるでしょうね。ホウキっぽいダイオウショウ、これでもここに至るまで葉の省略では悩みました。取り過ぎると不自然、あまりそのままだとボッサボサ。結局は左側空間を生かすように、そろりそろりと1本ずつ抜いていったのでした。なおマツを立てる時には、木質硬い枝が直径2cm強あるのですっと剣山に留まるわけありません。わっさわっさと枝を振り回し回転させ、ねじ込むようにして立てる(剣山に留める)のです。気合いの入れようでは怪しい宗教儀式のように思われるので、誰にもその姿は見られたくありません。

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2008.01.01

新年の花

Syougatu新しい年がやって来ました。年末に家族がミニハボタンの花苗を7本いただいてきて庭に2本植え、「あとは正月花にでも」ということ。これを切り花にして生けるとなるとやはり根元にまとめてマッスだろうなーと思いました。産直の市場で購入してきた取り合わせの花材はダイオウショウとセンリョウです。ダイオウショウは松葉の長さが30cm強あり、丈も70cm。大王松、まさにマツの大王です。クリスマスのオーナメントやリースに使用されているすごく大きなマツボックリはまずダイオウショウのものです。センリョウも丈が50cmあり赤い実もしっかりした葉も立派なものでした。赤い実のものは多いのですがセンリョウは上向きに実が付くのでさらなる発展性が感じられます。それぞれ1本ずつで、あとはハボタン5本というシンプルな花ですが何分ボリュームがあるので負けない花器が必要です。はるかな昔の結婚祝いにいただいた松竹梅絵柄の陶製の壷を出してきました。松竹梅の三通りの柄がありますが竹の絵柄を正面に持ってきました。この花器自体が直径15cm、丈が50cmあります。ステージは玄関外になりました。折からの歳末寒波の到来で、風雨や霰(アラレ)に見舞われました。でも年明けてみても取り付けた金銀の水引含めて何一つめげることなくバンとしています。なんとも心強い年明けです。

 ささやかなブログにお越しいただき、どうもありがとうございます。心こめて生けた新年の花をもって皆様に幸多かれとお祈り申し上げます。暖冬が多かった近年、久々の冬らしい年明けに身が引き締まっています。付いたお肉は締まりませんで、気持ちが引き締まっている思いです。この花とともに頬過ぎる風の冷たさを感じ、「WINDY」風のある日々に嬉々としているところです。

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