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2007.03.30

サクラ公園

我が家の近くにサクラ公園という名の公園があります。その名の通り、今、サクラが見事です。例えばサクラの名所は多く、あるいはサクラ公園という名もあるかもしれません。この公園のよいところは、小さい公園ながら四方をサクラの木で囲まれているということです。ズラーッと並木、中央、二辺、三辺はあるかもしれませんが、四方がサクラは私はここしか知りません。朝早くに撮影に行きましたがもうお昼のためのブルーシートがたくさん敷いてありました。
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毎年、この公園の真ん中に来て空を見上げるのです。四方がサクラの間から空が見えます。そして私はミュージカルスターのようにそのままクルクルと回り、「あー、素敵!」と感激します。たぶん早朝散歩の方など見られたら「・・・・・・」ということになっていると確信します。(ハハハ!)03300002
 今年は元気に見上げられる自分で嬉しく思います。春は頭はボーッとなるし何かと騒がしい印象で特に好きな季節ではないのですが、サクラの花木には心洗われます。サクラを生けたことは、花展で二回。稽古花ではわりとあったと思います。うまく生けられません。ウメやボケのように枝ぶりで魅せる花木でないこともあります。いつかサクラをきれいに生けてみたいと思っています。

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2007.03.29

続 カイドウを生けて

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陽気よく、風も吹いて夜には雨の降るところも、という予報に、花盛りのカイドウのわずかを手折ってきました。小さなガラスの小皿に、水切りして生けました。留めも無い、持たせかけです。気負わない友だち、できました。古いテーブルの上に置いて楽しんでいます。サクラと違い、ローズ色の蕾は花が開くと縁だけローズ色、あとは薄いピンク色の花びらです。縁から綿棒でぼかしたような感じです。「コンニチハ」と言っているようで嬉しい花友だちを三方向からご覧下さい。この10cm弱の小さな花枝、花瓶でもなく水張った小皿にすっと置いたようなミニミニ生け花。まずはこれからというところです。特に目線が下に行く、低い位置の置き場に向きます。大きな深皿、鉢に水を張って玄関先などにも。外は風があるので軽い素材は留めの工夫を。スイセンを何本も束にしているとかは大丈夫かもしれませんがツバキの枝とか頭が重いものは。留めは剣山にして針隠ししてもよいけれど自然な感じで花器に合ったもの選びましょう。陶器だとそこらの石ころでも、ガラス鉢ですとクリスタルカットのインテリア素材など。

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2007.03.25

カイドウを生けて

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我が家の庭に一本あるカイドウは数年前に虫食いに遭って、約半分の身を切断することで生き残りました。高さ2メートルばかりで、それ以降は元気に咲いてくれますが、今が花盛りです。花枝を数本切って、小さく生けてみました。03250002
ほかに生け合わせはしないので、剣山の針は寒水石をパラパラと入れ込んで隠しました。寒水石は、よく盆栽に使われるものですが生け花でも使います。03250002_1
長年、私が生けた花に何か言うこともほとんどなかった同居の義母がほめてくれました。気合い入っていたかしら。お訪ねくださった皆様、作品は、写真よりも実際はもっと素晴らしいと思ってください。

 この花をお祝いにと生けたのは今日、わが子が大学の卒業式だったのです。眠い目をこすりながら通園グッズを縫った日、そして小さなおはじきや計算棒に組と名前を書いた日、はるか昔なのに昨日のようです。一人子だったのでマンツーマン、本当に育児は育自でした。今、就学を終えたというのは感慨ひとしおです。花生けて少しして、なんと「卒業できました」と、メールが学位記の写真を添えて届きました。立ち尽くし、画面を見つめました。

 ハナカイドウとも言い、観賞用ですが一般的にカイドウと言います。漢字で書くと海棠です。バラ科の花なのでサクラにも似ていて、サクランボのように下がった先に花をつけて咲きます。私は、わが子がいなかった日から、お腹にいた日、小さかった日も、ずっと花生けていました。わが子は小学校までは花の用で行く私とどこにでも行きました。支部の会合や研究会準備。花展生け込みや受付当番など。花と、子供と、記憶は映像になってよみがえります。一度置いた花鋏を研ぎなおし再び握ったからには・・・。カイドウを生けて、「花のある生活を」と、改めて思います。

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2007.03.17

土の香り

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 暖冬、寒の戻りと不安定な天候。スーパーで一束50円という安価のムギを発見、即、買いです。生け花用に改良されたハナムギで、きれいな黄緑色ですっとした姿が好まれ、最近は春の花束やアレンジ花によく入っています。こんなにお安くて・・・と思いながら7本の葉を落としていると真っ直ぐは無くクセを持ったムギさんたちであることが判明。扇を広げたような面をつくるには真っ直ぐがよいのですが個性あふれるのもよし、と生けました。03160001_1
合わせる花はスイートピーを、と探すと無い。花屋さんを何軒も探して見つけたら、びっくりの価格。ちょうど卒業式シーズンということで納得。そうなったら、また庭で。咲き誇るレンギョウに決定しました。英名ゴールデンベルの通り、小さい黄色の花が枝にびっしり咲いていますが幸せの鐘が山ほどと思うと嬉しくなります。03160002_1


 花器は、春慶塗りの菓子皿(深さがややあるので鉢かも)です。剣山の下には大きさを合わせたティッシュを敷いています。水の面をそろそろ見せて春の感じに。スイートピーでもナノハナでも、このレンギョウでもよかったのですが、日本の春の一場面として、土の香りがする花を生けたかったのです。土がホクホクしてきている、まだ浅い春でありながらも清明の期を迎えようとしている、力強い生命力を。思いに叶わなかったのですが、その少しだけを感じさせてくれる花が我が家のメインに鎮座しました。夫の小学校卒業記念のトーテムポールは私がお気に入りで、ご家老の如く傍にいます。暖かな春がもうそこまで。暖冬でサクラ開花ももうすぐとの報道。今時分が一番よい頃です。頬撫でてゆく風はまだ冷たく、空気がピリッとしていて、なのに心が騒ぐ・・・。

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2007.03.07

バラ一輪を生けて

 ブログ、最初の頃にバラ一輪を生けることから始めてみませんかという記事を書いたのですが、ずい分前のことになりました。自分はわかっていても、人がわかるように表現することは難しいもので、恐る恐る読み返すと「うーん・・・・・・」です。たくさんのバラを今回いただいたのでビジュアル版にしてみます。ワイングラスにバラを生けることは、コップなどに生けるより難しいことです。でも姿というよりバラの顔をぐっとアップして魅力的です。丈が短く、頭が重いのですぐ前転して落ちてしまう感じさえします。そこで、グラスにセロテープを張って生け口を狭くします。

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バラは葉が出ているところから何本かにカットし、水切りしてボールなどに入れておきます。ワイングラス、私の家では飲む人がいなくて、いただきものの小さめのものしかありません。でも花生け用に買うことはせず、それに生けました。セロテープを真ん中あたりに張って留めます。そして水差しで水を注ぎ入れます。あとは、場に置いてからバラを挿してみましょう。葉の部分やらもテープの端にひっかかって留めになりますが、葉を挿し加えるとさらに留めになります。バラの葉は品種にもよりますが複葉で小さな葉が数枚で一枚を成していますが、なかなか格好よいものが無い。また、折れて傷んでしまっているものもあり、どうしようと思うのです。部分的にカットして、生き生き見える葉、みずみずしい葉、花を引き立てる葉を見つけて生けましょう。
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 一回うまくいかなかったから「こんなことイヤ」と思わないで、同じ花、葉のものは無いので何回もバラ一輪を生けることをやってみてください。今回、たくさんのバラを家族の誕生日祝いでいただいたので豪快に玄関に生けました。生け花流派の花器ですので写真アップしませんが、抜いて自分用に一輪生けたものが嬉しく思えました。暖冬だったのですが寒の戻りがあり、風がピリッとする早春の心地よさです。春浅い日に来た友だちは静かなバラ。似た、淡い色味のスカーフを置いてみました。

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2007.03.01

雛祭りの花

 Hinamaturi
小さなスーパーの表で雛祭りの花束があり、買って帰りました。モモの花は枝先ばかりを集めたもので、生け花では花瓶にポンという感じで十分でしたが生け花らしい感じにしました。せっかく紅白で入っていましたし、可愛いナノハナも添えられていました。たくさん付いている蕾はちょっとした接触でポロッと取れてしまいます。そうっと持ち帰り、そうっと生けました。真っ直ぐばかりの枝先なので花スダレ風に可愛い印象に、と思いました。花器は、湯のみの五客セットが入っていた木箱で、内側も外側も細かいギンガクチェックの綿布地を貼っています。そしてお決まりのオトシ(タッパーです)に剣山を置いて水を張っています。
 ナノハナはごく短く切っています。明日になるとヒョロヒョロと伸びていることでしょう。三月になりました。卒業式から帰る子たちが見える窓辺で、希望の灯りのようなナノハナを留めて、心の中にも蝶が舞う気分でした。友人が「あなたは娘を持たないから毎年お雛様でもないでしょうけど、楽しんで・・・」と、雛飾りのポップアップ式グリーティングカードを送ってくれました。置き合わせています。雛人形、雛あられ、菱餅・・・と何でもよかったのですが、いただいた気持ちに感謝です。亡くなった友人たちや従姉妹には娘がそれぞれにいました。ほとんど会わないその子たちの幸せをも祈ります。「何より嬉しい雛祭り」と歌詞にあるのは女の子の気持ちが楽しく満たされる日であるからでしょう。近くの軒先に今年もやがてツバメがやって来ます。ヒナは愛らしく、親ツバメは懸命に子育て。親の思いは人間だけでなく、年々、発見しては胸打たれます。

 生け花するのは鑑賞用のモモの花ですが、モモには魔よけの力があるとされてきました。木の芽どき、病気が出たりしますが、雛祭りついでに全員の無病息災を念じたりしてモモの花、花瓶に挿してみてはいかがでしょう。
 

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