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2007.01.29

節分の花

節分らしいものを置き わざわざ玄関から訪ねて行って、とまでは思わないけど迷っていた日に幸運にもバッタリ出会った向かいの親戚。すかさずお願いして分けていただいたのはヒイラギの小枝2、3本。小品には十分でした。節分の花を生けたいけど、やはりヒイラギの枝が欲しい・・・向かいの親戚の家にあるなーとこのところ思っていました。添えるのはナノハナがいいと思ってこちらは花屋さんやスーパーを廻ったけれど無くて残念。庭に出て何色かのツバキを手折りました。鬼のお面は以前から小道具で持っていたもの。豆は今回のために買いました。本当はこちらもマスがよいけれどお弁当の料理を載せていた小さな篭皿に溢れさせて。えいっと豆まきのミニ版をやってから良い加減に省略しました。ただ豆を置くのとは違うかもしれないという思い込みによって。そして花器にしているのは、またまたお得意のいただいた菓子の空き箱です。入っていたのは豆ではなかったのですが蓋には「福ハ内」と焼印があり本体にも福に丸囲みで、これしかないでしょうということで採用です。小さなオトシに剣山を入れています。高さは1メートルくらいですので応接のシートに座った時に見える花が正面です。 立っていると上から見下ろす花になります。(花器に半掛けしている蓋の「福ハ内」が見えます)さらに上からのぞくとこういう感じです。それぞれの趣を考慮して葉一枚を取ることも決定します。01280009_101280010_2

これといった素敵感は無い小品ですが、私は心こめて生けました。福は内、鬼は外!・・・世の中に、もちろん鬼、悪しきものは山ほどあるのですが、実は自分の中にもあります。もうひとりの私は囁く、とか言う時の悪魔。これを和風にすると鬼。自分自身の邪気払いも含めて、豆まきです。大豆には霊的なものがあると信じられていたそうです。魔の目に豆を投げつけて魔を滅する「まめ」。炒り豆にするのは炒るが射るに通じるとも考えられていたとの説もあります。季節の分かれ目に吹っ切れたい、強い思いが感じられます。ヒイラギがまたトゲトゲで魔よけとされていますが、マツでもツバキの枝でもよいのです。花はそこ越えて在る春(立春)にふさわしい明るい印象の花であれば何でも。節分の小道具を置き合わせましょう。自分らしい福招きの花を生けてみませんか。

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2007.01.14

友だちはその後・・・

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先日部屋に生けて同居した友だちのスイセンはとても元気です。花房が豊かになってきました。右側の若い葉の間の幼い蕾が開きました。葉も少しずつ伸びて重みで下がった分もあります。姿は少し変化しました。部屋は外の陽が入り明るいのですが、もっと明るくなった気がします。置き合わせ、つい全体的に和風を思いそうですが、あえてスヌーピーにしました。ファストフードのおまけですがスキーを楽しむスヌーピーはウインターシーズンを嬉々としています。凍土をすっくと出て育つスイセンと言えば凛としてハカマもきりり、先に一輪生けした分の方がより和には効果的かと思います。年明けて、葉よりも背が伸びて勢いづく花。明るい希望のような、自由に生けたたくさんのスイセンはスヌーピーの添いに喜んでいるように思われます。そして毎日、水差しながらおだてまくる私に陽気になって暮らしているようです。

 庭にワッとあるスイセンは同じように見えます。でもまったく同じものは無いので、生け花でも花、葉、表情の変化をとらえて生けることが大事です。正面だけでなく両脇から見ても違う趣が出てきます。対話しながら花生けすることで一度根から分かたれた生命がよみがえります。技術よりも心の作用がものを言います。そうして同居している友だち、他人には思えません。家族ですね。

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2007.01.11

続 スイセンをたくさん生けてみましょう

 ちょっとした場所にスイセンを生けてみましょう。コップなどにすっと挿すだけでも清々しくて美しいのですが今回は剣山を使いました。もっとよい場所にしたかったのですが、古くても我が家のメイン、奥行きが20cmばかりしかない書棚ボックスの上です。まず1本を立てました。セットされた葉はティッシュを取ると自然にふわっとなってゆきます。ハカマは見えても大丈夫、凛々しくしています。01100008
ところで花器にしているのは木質は不明ですが生活雑貨で、この頃ではそれらしい料理屋さんではまだあるのでしょうけど、ビールを置き、表面の水気を受ける器で、それこそ「ハカマ」という名のものです。この1本は葉を組み直してきりっとさせたものです。なお、後ろにはわずかな奥行きを感じさせたくまだ若い、短い丈の葉の株を添えています。
そしてたくさん生けてみました。奥行きいっぱいくらいの花器ですが、これはまたお得意の誰からかのいただきものの和菓子の入れ物です。カジュアル感で、よいと直感すると取り置きしています。01110004
上から見るとオトシに生けています。スダレ状の蓋は本体と続いていてすっぽりとかぶさるものですが生け口分だけ開けています。01110005
一種生けですが三部構成です。左側の真っ直ぐの3本の花と葉、葉組みトリオです。その前には花茎だけを寄せて(自然そのものではありえない)脇と正面に葉を流しています。右側は、まだ蕾の形も成っていない若い葉、その中でも極めて動きのある葉の株を傾けて右方向に大きく流して生命力、躍動を出しています。生け口いっぱいにべったりと葉があるわけでなく、間が開いていること、必ず風の通る道があることが重要です。白壁の前だともう少しパッとするとも思いますが、限られた中で、限られた素材でベストを追求するのも大切なこと。たまには花展のような広々したスペースに豪快にスイセンの舞もいいなとは思うのですが。今年は生け花らしい生け花を、と年の初めに誓ったけれども基本的には「生活の中に花を」ということで今回もパパッとした生け花でした。気負わないで、産葉のままのスイセン1本から生けてみませんか。ちょっとナルシストになるくらいわずかな向き、表情を楽しみながら。
 

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2007.01.10

続 スイセンを生けてみましょう

 スイセンの花が庭に咲き誇っています。花鋏で根元から切って(ハカマ部分を長く、また破損しないように気をつけます)バケツに。これから花生け準備です。昨年の記事(同題名)の実写版になります。よろしければご覧いただけたらと思います。01090002

 そのままの姿のスイセン、産葉(うぶは)の状態です。葉の動きを生かして自由に生けることができます。
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 スイセンの「ハカマ」。このスイセンのように二重になっているものもあります。寒がりかな。01090004
 ハカマは、横から見ると斜めになっています。基本的には正面が山(高い方)、後ろが谷(低い方)です。生け花流派で異なるかもしれませんが。01090006

 ハカマを外してみます。破れやすいので力を入れずにすーっと抜きます。葉、茎がパンパンに入っている時には、ハカマを押して軽く揉むようにして回しながら抜き取ります。01090008

 ハカマを外して分解したスイセンです。葉組をして生ける時には同じようにして戻します。01090009

 抜いたハカマです。スイセンが幼い頃からの支えです。01090011

01090012葉組をして、ハカマに戻し途中のところです。ハカマの中を濡らせるとうまくいきます。


葉は時計廻りに茎を中心に廻っています。広がっている葉も茎に添わせて巻いて、ティッシュで留めておきます。さあ、これで準備完了です。水切りをして休ませておきましょう。01090014

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2007.01.02

若松立てて年迎え

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 12月29日、見ているとどうしても生けたくなって若松を3本買って帰りました。翌30日は仕事が休みで、実行。生けるというより、マツを立てることだけの迎花。3本を南部鉄製の花器に立てました。花器の奥行きは5cm弱、玄関傍にある枝を切って渡し木をして剣山を固定しています。紅白の画用紙を敷いて、置き合わせに干支のイノシシ。これは加賀一刀彫で、物産展で買いましたが、素材はマツです。すっきりし過ぎ、物足りないくらいですが、この3本を心こめて立てました。

 昨年、敬愛していた花の師が天に召されました。浪人している間に城の主がお隠れになり、戻るべき場所も無くなった感じで心身ともに呆然としながらも、目前の生活に紛らせていました。思い出しては涙なので、忙しさは救いであったかもしれません。三十年以上の恩義と思い出のために浪人であることは変わらないと思いますが、いよいよ少し見えてきていた自分自身の花の道を選び取り進む分かれ道にさしかかってきた感ありです。

 ともあれ、新年あけましておめでとうございます。清々しい年の初めに、お訪ねくださったすべての方に幸あれと祈念申し上げます。生け花に気軽に親しんでいただきたく始めたブログですが、記事は書いたすぐ、花とてパパッと生けたものばかりでした。今年は生け花らしい生け花も少しずつアップしたいものです。でも、どうぞお気楽な分、のん気にお訪ねください。若松は切って立てただけのようですが年神様に入魂の一作です。すべての生命を寿ぐ思いです。

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