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2006.06.18

そして、誕生日の花を生けて

 夫の誕生日からほどなく私の誕生日が来ます。同じ年なので何日かの先輩後輩です。先日町内の公園掃除当番でしたが、帰る時にアジサイの花を何本かいただきました。この公園にはサクラの木が何本かありますがアジサイは品種も多様で色とりどりです。咲き誇っているので公園係の方がお裾分けしてくださいました。我が家の庭にはピンク系のアジサイしかないので大喜びで白と青を数本いただきました。挿し木しようと思いましたがその前に生けてから、と思い直しました。玄関口にスカシユリの後役として迎花にしました。アジサイは土質によって色も違ってくるということですが、咲くに従って色味が変化してきます。そのあたりから移り気などとかわいそうな花言葉になっています。私の誕生日祝いの花にはぴったりです。私は「これよ」「違った、こちらね」「やっぱりやめとくわ」と、風見鶏のようです。その時その時で私自身には納得いく心の動きなのですが、この気まぐれに夫も振り回され大変そう。まあ、よろしく・・・。

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 玄関口に迎花でいてもらうのですが、気持ちとしては自分自身の誕生日おめでとう、です。さながら風船たくさんのようにも見えます。やはり遠くから近づき、横目にしてながめ、また玄関ドアを出入りする時も違う表情をながめます。花器は竹篭ですが中に陶製のオトシがあります。アジサイの葉は大きいので少ない枚数で剣山の針を隠すことができます。写真5枚目は真上からのながめですが妙に楽しい感じがします。ここにあっては四方花。私だったら後ろから覗いたりしますし、後ろからの視線もカバーしました。小さめアジサイを線で生かすのは動きがあり、大輪をまとめて量で生かすのは豊かな落ち着きがあります。こういう篭に生ける時、量をズンと中にだけ閉じ込めるより正面に1本出ているように遊び花が篭目から出ていると何やらゆとりのようなものが感じられます。

 アジサイは雨に咲く花、そういうイメージが強くまた水も欲しいでしょう。一日に何回も水差して、霧吹きもします。私をおめでとうと祝福、応援してくれている花ですが、その私が「あなたたち今日も素敵よ、がんばってね」と言い続けています。

 

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2006.06.17

八重クチナシ

 昨日摘んでよかった八重クチナシです。玄関の傍にあるのですが咲き始めた、という昨日がチャンスでした。今日見ると一気に咲いていますが、たぶんいつもの砂のように小さな虫がとてもたくさんついています。まして雨です。毎年それを見ると一枝も切る気になれませんでした。そして、私が香りが苦手ということがあります。クチナシの花は甘く強い香りを漂わせますが、私は生理的にダメです。頭ズキズキになります。近寄ればかすかに香りが・・・という感じのものはよいのですが。でも純白の八重クチナシを花瓶に生けてみようと瞬時に思い、手折りました。いつも集団であっての香りでしたので、数本数輪の花だったら何とか、ということがわかりました。

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 葉は本当にきれいです。ツバキの葉がツヤツヤというのならば、こちらはテリテリ、ワックスかけたような光沢ある葉です。葉脈もくっきりとしています。アサガオのように絞ったような蕾がじんわりと開いて豊かな白さを見せます。学名ガーデニアとは印象通りです。クチナシの花の一重のものもありますが、どちらも実はオレンジ色になります。乾燥させて黄色の色素(染め材)として使われます。きんとんの黄色など、布地にも。実が熟しても割れないとして「クチナシ」(口が固い!?)との名の由来説があります。

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 せっかくの白さを生かそうと、木目合板の壁面にまたカーテン地をセットして撮影です。ギリシャお土産の絵が再登場。花器は焼酎の空き瓶です。置き合わせに、パチンコ玉くらいの小さめのビー玉を転がしました。この花があるのか無いのか知らないけれど、地中海への憧れが溢れ、海からの風を感じます。
 

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2006.06.14

続 ハンゲショウが咲きました

 昨年の今頃に書いた記事の続編になります。ハンゲショウ!?という方は恐縮ですがバックナンバーを読んでいただけましたら幸いです。06140002
ハンゲショウの花は、ショウブのような穂の感じです。汗ばむ頃に「うふふ・・・」と微笑んでいるなどと、私がかなりミステリアスに決め付けたように思いますが名前と花、葉の姿はは確かにミステリアスで、なまめかしいイメージもあります。でも、見方を変えるととても静かな雰囲気を持った花で、茶花にもよくとりあげられます。
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今年もハンゲショウが咲きました。床の間に生けてみました。鶴首の一輪挿しは合金製です。ごくごく静かな佇まいです。
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 ところが数本を使って中鉢(いただきものの陶製の鉢ですがほとんど食卓に出る機会がなく、素朴な花を生ける時に出動してもらっています)に生けると、それなりに明るくなります。緑の葉に白い班が点々と見えることにあると思います。一種生けで寂しい気もしますが、清々しい感じに、また花器の半分くらいは水面が見えるようにしました。葉は大きいので剣山の目隠しはあまり苦労しません。

 花屋さんの店頭、庭先で見る一般的な花ではないけれど、趣ある花はたくさんあります。私にはナズナ(ペンペングサ)やエノコログサ(ネコジャラシ)、ドクダミ、その他ハーブ等、傍にいてほしい植物があります。美しいものにはすぐ飽きが来ることもあり、疲れることも。湿度が高い日には、ささやかでも渓谷を渡る風のような気持ちよい花(名も知らぬ草であっても)は癒しでありご馳走でしょう。
 

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2006.06.08

誕生日の花を生けて

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 夫の誕生日で、昨日買ってきたバラを生けました。それも丈の短いスーパーの花束ですが、中腰でとても多くの時間をかけて一番よいと思われるものを選びました。花瓶に挿すようなお手軽タイプの花を、以前いただいたお菓子屋さんの小さな紙袋を利用しています。中には丈の高いハチミツが入っていた空き瓶が入っています。暖色系の5本のセットでした。わかりにくいのですが紙袋の絵柄はどうやらパリの地下鉄路線図です。あまり出かけることが好きでない夫ですが、これからはたまに一緒に出ましょ、という感じにしました。
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 横から見ると正面から見るのとは違って長さや奥行きがわかります。開き過ぎた2色は後ろに短めに挿しています。上から見下ろすと、それぞれに違った色、違った表情が伺われて楽しいものです。真っ直ぐにしっかりきれいに晴れ姿よろし凛としたバラとは違った温かい趣があります。

 花の左側に置いているのはいつもここの場所にある夫の作品のトーテムポールです。底に「六の五」で名前が書いてあります。小学校卒業記念に皆で制作したものでしょう。私は活用こそできなかったけど中学校美術科の教員免許を持っています。パッとしない私ですがある程度の目はあり、これはすごいと感心したのです。ある日なんかのことで出てきたのですが、私が気に入ってここに連れ出しました。以来、主と言うか、守り神になっています。今日はメインですね。先日のギリシャ土産の絵は右側に寄せています。築40年の木目合板壁面そのままです。下も古いカラーボックスの棚で、これが我が家の応接間のメインですが夫が育った家です。決して気取らない夫にふさわしい場です。恥ずかしがる私の格好つけさんが恥ずかしくなります。これからもニコニコして一緒に行こうね。誕生日のお祝いはフォーマルでない限り、それぞれの人の主観、価値観で違います。今の自分がベストと思えるお祝いの心を形にすること、自分にしかできないこと(オリジナル)を表現することこそ大切に思えます。

 
 

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2006.06.04

初夏の迎花

 天候不順ですが梅雨の気配濃厚なこの頃、夏日や真夏日もあれば朝晩にひんやりとすることも。でも梅雨は間違いなくそこまで来ている初夏です。明日から雨予報で、大きな梅の木の下に咲いているスカシユリを生けてみました。と言ってもすっと挿しただけです。丈長くすっとしているスカシユリは生け花花材として本当に重宝されています。枝ものに合わせる花が思いつかない時は「スカシユリにコギク」と、お稽古花は特にそうでした。家族が植えたスカシユリは1本だけ黄色で、私が好きな色味でしたので心が踊りました。ムーンライトと、花屋さんはよく言っていました。「ムーンライト!」その響きだけで私が好きでないわけがない、と思い込んでいました。そのムーンライト、たった1本、せっかくのノッポさんなのでそのまま水切りだけで玄関に。玄関外で「ようこそ、さあどうぞ。」というカッコいい執事さん風になってもらいました。今日、明日に来客があるわけでもなく、でも例え回覧板回しに隣家の方でも、宅配便届けにドライバーさんでも、そして普通に出入りする家族にも、ほんのちょっとの「どうもっ!」の清涼感が感じられたら何とかというところです。

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 花が開いてきたら丈も詰めてまた水切りしますが、とりあえず長い勢いが、ラインも清々しさもエッセンスと思います。丈の半分は葉を取り除いて線をきれいに出しました。花器はこれまた酒の空き瓶で、酒屋さんが捨てようとしていたものをいただいてきたものです。小さなスノコを敷いています。風通しよい感じがします。築四十年の家の玄関に近づいてくると迎花があります。通りながら姿が変わります。玄関から出ると一番よく顔が見えるという風です。(送花となります)花器も重量があり、またたっぷりと水を入れているので屋外にあっても倒れることはありません。風でいくらか向きが変わることはあるでしょう。玄関出入りする度に「よっ!」と声かけして様子を見ています。

 お店でなくても、お客様がなくても、たまには迎花置いてみるのはどうでしょう。ただ私も経験ありますがアパートお住まいの場合はなかなか難しく、置くものでなく掛花一輪挿しなどいろいろ工夫されるとよいかと思います。もの、人、風などとの接触による転倒事故にだけは気を配って楽しんでみてください。
 
 

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