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2006.05.31

オトシを入れて花器に

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クッキー空き缶にオトシを入れてカジュアルにドクダミを生けたのですが、同じようにしてちょっと大きめな生け花してみましょう。庭のビヨウヤナギ、直径5cmくらいの黄色で可愛い花咲かせています。枝が柳に似て垂れますが柳の類ではなくオトギリソウ科の花です。似たものにキンシバイがありますが、こちらはもっと梅の花っぽく、しっかりした形です。もう地面に届く一番下の枝を1本切りました。花も葉もたくさんあります。でも、一番美しいと思える姿にするためにこの1本を整理して生けます。傷んだ葉や咲き終わった花、折れている枝などは最初に取り除いておきます。この1本で3方向に伸びる花を見つけました。 
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添えに使うのはやはり今頃に咲き誇るニワナナカマドの白い小花の塊です。さながらマッスになります。似たものにホザキナナカマドがあります。見分けがつかないくらいですが、ホザキナナカマドは本州北部の山地にあるので、言うなら庭先タイプがニワナナカマドでしょう。
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 そして器は、木製の箱で40cm弱四方の深さ4cm弱です。昆布か何かいただき物の箱でしたが中まで黒塗りでした。地塗りが無くてよいので、スプレーで一部分に金色を吹きかけてオリジナルにしました。中にタッパーのオトシを入れて剣山、水となっています。
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 急に思い立ってバタバタとにわか生け花でしたのでたいした作品ではないのですが、とにかく床の間に置いてみました。畳床なので敷板を置くのですが、色味が少し寂しいかなと思い、さんご色の敷板にしました。写真は平面なのでややわかりにくいのですがニワナナカマドはまだ開いていないもの、開きかけたもの、雪の塊のように開き切ったものと、三段階を手前から生けてマッスにしています。思い切って枝や花、葉を取ったビヨウヤナギはためがきかないので「ここ」というポイント探しに一番時間がかかりました。正面からと、斜め上、真上からの写真ですが、奥行きにニワナナカマドの花、葉があります。

 床置きにしても、棚の上に置いても、普通に靴箱の上であっても、視線を遮(さえぎ)る花や葉を配慮して、いろいろな水を直接入れられない容器にオトシを入れて生け花を楽しんでみてください。既製品には無い味わい、オリジナリティがきっと病み付きにさせます。
 
 
 

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2006.05.25

昼咲月見草を生けてみました

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 以前に「昼咲月見草が咲いていました」という記事を書いたのですが、その昼咲月見草は今年もバリバリ元気に咲き誇っていました。もう盛りを過ぎそうです。葉の傷みが多く、花茎も弱っています。今年は電気草刈機の具合も悪ければ、家族の庭いじりはもっと収拾も付かなくなり手がつけられません。でも、ふと紹介兼ねて生けてみようと思い数本摘みました。明るく可憐な花です。

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 花器は冷酒が入っていた空き瓶ですが5個置いて、挿しているのは3個です。でも挿していない器にも水は入れてあります。友人がギリシャからのお土産でプレゼントしてくれた小さな絵を、毎年連休あたりから秋口まで出しています。行ったこともない島、海への思いがその間中、広がります。応接間の棚の上ですが築40年の家の木目合板のバックは少しつや消しかな、と、スクリーンも無いのでカーテン端布をピンで留めての撮影です。地に這って咲いた分が横に流れている二枝です。撓めたのではなく自然のままです。よくコギクなども庭にあるとそうなっています。たくましく美しい生命です。同じ花器をユニットに何個か集めて力を大きくしたりするのも、応用の可能性が得られてまた楽しいものです。なお、茎の下の部分の葉はきれいに取りましょう。水に浸かってしまうとそこから傷み、菌が繁殖します。それと足元すっきりにするためにも、枝と枝の重なるところや挿し口あたりの葉も整理して取っておきましょう。

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2006.05.18

続 八手が身近にあれば

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昨年の今頃に書いた記事の写真版になります。母の日のカーネーションは大きく開き、さよならが近くなりました。と、八手が目につきました。何本か雨の中、切ってきました。八手の葉は真っ直ぐに立てると大きく後ろに反り返っています。横から見るとよくわかります。正面に大きく傾けて葉の面をベタッと見せると、すごいインパクトです。横から見ても「どうだ!」か「待った!」という感じすらします。
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葉が裏を上に見せていることはほとんどありません。陽を求めています。真下を向かない範囲で生けるポイントを探してみましょう。斜め感じにするとモダンになります。写真を撮る時にドンと真っ直ぐよりもやや斜めに体を引くとスマートに見えるのと同じで「さあ!」「どう?」くらいの小粋な感じとも言えます。

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 旅行土産の酒器か水差しか不明ですが、調味料入れるには決定に迷いそのままガラス戸棚に鎮座している器を花器にしました。高さ15cmくらいの東南アジアらしい感じです。添えているのは、母の日のカーネーションを束で購入した時のスプレー咲きのやさしい色味のピンクを一輪です。八手の若い葉二枚を生けてみました。最も若い葉はフレッシュグリーンでとても柔らかです。そしてやや濃い色味の葉、です。大きさ、色味が違い、また葉の面の向きが違います。スプレー咲きのカーネーションは頭の重みと茎の細さで大きくカーブしますが、短く詰めた丈で顔を見せたそれはバラのようです。挿し口は小さいため結構いっぱいいっぱいになりました。蓋は下に置きますが、この位置も重要なイメージ作りの要素です。

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 さらに同じくらいの高さですが、何かの粗品でいただいた黒い陶製の花入れに大きめの葉一枚を生けてみました。こちらには「母の日の花」で使った赤い二輪を添えています。「ため」をしたカーネーションはつぼみでしたが大輪に開花です。色の強烈さと、葉も二輪の花も大きく、インパクトが強い作品です。

 なんともつやつやとしていて美しい八手の葉です。葉はさらにきれいに拭き上げています。カーネーションは添えています。あくまでも八手の葉の魅力を生けることをしました。カーネーションは近くで見るとやはり終わりが近い感じです。来客のところにでなく、家族が遠目に見る場所にそれぞれ置きました。今回は少しの枚数で小さく生けていますが水盤などに葉の魅力を生けることも素敵です。機会があれば手近な日用雑貨を花器にして葉一枚から、八手を生けてみましょう。

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2006.05.13

母の日にカーネーションを

 小さなお店の店頭でとてもリーズナブルなカーネーションを購入できました。単独では商品価値が劣る、クセがあり真っ直ぐでない枝というだけです。この頃はバイオの力で、信じられない色合いまでのカーネーションも出回り、また母の日近くにはとてもいい値段の1本ものの見事なカーネーションが出回ります。でも、コーラの瓶に挿すだけのカジュアル花ですので姿形にとらわれず赤2本です。元気が出そうで、いわれや由来に関係なくヒラヒラ多重の豊かな花弁を持つやさしく芯が強い母を温か赤に決めました。

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 花が開いている方の枝は細く、それなりに頭の重さで曲線になりますが、つぼみの方はあまりにツンとしてぶっきらぼうです。少しためてみます。以前の記事「花、枝のため方について」「花、枝をためることに失敗したら」を参照いただけますと幸いです。カーネーションは節(ふし。お偉いさんのひげのような葉が出ているところ)のところから折れやすいので節は持たずにその間の茎をためます。親指同士をくっつけて、竹ヒゴを撓めるように極々わずかずつため(撓め)ます。手首はお腹に当てておきます。空にあるとうっかりミスを招きがちです。ためた枝、生ける時は忘れずに水切りを。


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 とりあえず洗面所の窓辺に置きました。コーラの会社の宣伝みたいですがトレイに乗せてみました。お気に入りのアクセサリーを少し置き合わせています。つぼみはためられて花の線を追いかけて添う感じです。写真は平面なので上下二段、に見えますが方向は同じではありません。「フンフン、それで・・・?あら、そうなの。」と、エプロン姿の聞き役上手なお母さんイメージです。

 母の日は淡々と過ぎてゆく近年ですが、やはり強く母への思いを馳せる日です。1本でも2本でも、上等な花でなくてもカーネーションを生けてみませんか。やさしいピンクやクリーム色、噴水状に花が付いたスプレーカーネーションで多色をマッスでも大きく豪華になります。もちろん、短く一輪も素敵です。葉がチラチラとしか無いので他のグリーンを合わせてもよいと思います。

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2006.05.11

続 ドクダミも身近にあれば

 以前の記事の写真版になります。ドクダミについては以前の記事を参照いただけますと幸いです。
雨の中に小さく咲いている我が家のドクダミを見て、カーネーションを買いに行くのをやめてドクダミを生けようと思いました。壁際のドクダミはツツツーッとつながって小花が何輪分も採れました。

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 台所の出窓のところに置いたのですが、何十年のキャリアのスペースで加えて頑張って掃除もしてなくてギョッ!急遽、ランチョンマットを敷いてみました。陶製の杯に豆剣山を入れて軽く留めています。
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 一昨年めでたくリフォームした洗面所には数本を生けてみました。いただいたクッキーの空き缶の中に四角の剣山を入れたタッパーウエアがオトシとして入っています。自然な動きを生かして生けて、クッキー缶の蓋で剣山の残り部分を隠します。置いた場所は大人の腰の高さなので歯磨きしながら上から見られることもあります。上からのし視線の遮断も葉で自然にしておきます。

 いずれもパッと思い、パッと出してパパッと生けたカジュアルなものですが、水切りと剣山目隠しはします。ドクダミは地味で素朴な感じのため陶製や篭などが浮かびやすいのですが、ハート形の葉はエンジ色で縁取りされていて動きもあって、言うならば和風モダンです。機会があれば、既成の花器もいいのですがオトシを入れて自分なりに和風、洋風にもトライしてみましょう。可愛い友だちになってくれます。ドクダミに限らず、置き場所にもよりますが多少であっても時間とともに陽の方へと花が向いて形が変わります。別な感じにしてもよいし元に戻してもよく、毎日様子見ながら手入れをしましょう。

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2006.05.04

ショウブとハナショウブの花

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 ショウブの束を購入しました。軒上に投げ上げる分と、ショウブ湯に使う分です。写真のように何株かが一束になっています。一株の写真です。少し葉が少ないのですが、葉先を見るとカギが内側に向いて向き合っています。産葉のままでなく葉組をしても(自然をデフォルメ、デザイン化しても)この自然の形態は生かします。
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 たくさん購入した内の一束に、ショウブの花が入っていました。「子どもの日の花を生けましょう(1)~(3)」に書いていますがショウブはサトイモ科で、花はガマの穂のようで地味です。ハナショウブはアヤメ科で観賞用に開発されたものです。ショウブの花、ハナショウブの花を撮りました。
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 玄関花が続きましたので、床の間に1本ハナショウブを生けてみました。さっきの産葉を花に添えてすっと入れただけです。明日は粽か柏餅を買って置き合わせてみます。

 明日の朝に私が軒上にショウブを投げ上げて、夕方にはショウブ湯をします。無病息災。子どもはもう親元にいないけど親も子どもでした。私たちの親もその親の子どもでした。連綿として継がれてゆく生命が健やかでありますようにという素朴でひたむきな思いは古今東西変わることはないでしょう。毎年、子どもが生まれて育ったあらゆるシーンを回想しながらショウブ湯では静かな時が流れます。

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2006.05.02

ハナショウブを生けてみましょう

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あっと言う間に連休、子どもの日も間近になってきました。スーパーで一包みのハナショウブを購入して1本を生けてみました。昨年の記事「こどもの日の花を生けましょう(1)~(3)」「真っ直ぐに立てるということ」を参照いただけますと幸いです。
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 背がある方が後ろです。花びらは前に垂れてきますので間違わないようにします。
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 今回は産葉(株のままの葉つき)でなく葉組をしました。葉先のカギを向かい合わせに対にします。自然にはないデフォルメですので株のままの上広がりでなく下から上までまったく同じ幅で真っ直ぐに立てます。葉は真っ直ぐに切っていないと斜めになっていると短い方へと倒れてきます。真っ直ぐに水切りします。実はこれが簡単そうで難しいのです。

 花器は、ずい分以前にお歳暮の清酒セットに付いてきた朱塗りの小さな升2個です。後ろに回ると「寿」「○○・・・(銘柄)」と書かれています。手前の少し大きい方の升には剣山があります。剣山の針は覗かれてもいいように努力しています。敷いているものは細い巻き簾ですが、これも以前にいただいた和菓子の付属品です。

 力強いというよりは真っ直ぐに、というすっきりした葉組のハナショウブです。そろそろ初夏も近いな、という気候になってきました。すっとした青い葉の気持ちよさで木陰のような清涼感が感じられるとご馳走です。置き合わせはしていませんが鯉のぼりや兜(折り紙で作っても)、また粽や柏餅でもいいですね。玄関はどうかな、とも思いますがリビングや床の間には楽しいと思います。ご自分のお子様のスナップ写真とか、お子様の幼い頃の絵やノート、メモでも。ご自分らしい、ご自宅のその場所に合った、心楽しい清々しいハナショウブ生け合わせてみてください。
 

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