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2006.02.05

スイセンをたくさん生けてみましょう

 季節の分かれ目、文字通り「節分」に鬼を追い出して(邪気を払って)立春、暦の上では春です。でも昔から言われているように実際はまだまだ寒い日が続きます。今年は暖冬でもなく、春の予感よりも冬の余寒が身に沁みます。スイセンはすでに終わりに近く、露地では咲き誇っています。越前海岸などのニホンスイセン群生のようにあたり一面というわけにはいかなくてもスイセンをたくさん生けてみるのも楽しいことです。スーパーでなく小さな八百屋さんなどでは店頭で一抱えでとても安く販売しています。確かに生け花用に栽培したというよりは農家の庭から直送というカジュアルさで、葉も広がっていたり折れていたりもあるでしょう。傷んでいる葉をカットして、一株ずつ葉を水拭きしましょう。

 やはり葉組みをしないで産葉のままですが、花と葉を分けて生け合わせましょう。そう、花菖蒲も同じことしました。スイセンは同じハカマに入っているのでハカマの少し上の方で花茎をカット、取り出して花と葉に分けます。一株は、言うなら線的に生けました。これを量的にします。大きな花瓶でなければ剣山があった方がうまくいくと思います。深鉢や民芸篭にオトシ(水、剣山を入れます)を入れたものを花器にしてもいいです。葉のマッスの中にに花の小さなマッスを入れ込みます。立てた自然な形で構いません。そして大きく開いている葉(それでもダランとだらしない感じになっていない、いかにも風に萎れたという風情ある葉をふわっと片側一方向に出します。この葉数枚が効果的でないのであればしない方がいいので、よくよく探してみて見つかったら、でいいです。パターンに合わせるのではなく、できるだけ個性が生かせるようにします。多くの素材からパターンに合うものを見つけることは可能ですが、素材が限られていてうまく合わない時には思い切って違う方面から考え直してみましょう。あるいは類似であっても違う良さが出るように工夫が必要です。似せた失敗作でなく似てるけど捉え方少し変えた発展型になるように。葉のマッスが大きな流れとなって大きく傾いていて花のマッスが覗いて見える作品であるとか、です。

 生け花では年内に生けるスイセンは葉を高く、年越してからは花を高くという風に習いましたが、それは花屋さんに並んでいてはわからないことでした。本当にそうなんだーと、よそのご家庭の玄関先や庭先でも発見できます。また、なぜか我が家の庭よりも外で見るスイセンは新鮮に映ります。寒波、低温なんのその。まるまる着込んでイヤーマフにマフラー、マスク、かなり怪しいスタイルの私は歩き回って観察、観賞させていただいております。

 

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